Sh2-308が既に南中を過ぎての撮影開始となり、2時間弱で林の向こうに消えてしまって予定外の終了となった。Sh2-308は明るく写ったものの、画像左にあるSh2-310の一部は予想外に薄っすらだ。Sh2-308自体の成因は星雲の中心にある星WR6(ウォルフライエ星)から噴出したガスと強烈紫外線による事は知られているが、更にネット記事を読むと、Sh2-308の上に少しOiii交じりの千切れた赤い星雲Sh2-303もWR6の紫外線で発光しているとあった。という事でRGB分解してG画像を見ると、Sh2-308以外にも薄っすらのOiii輝線は周囲に広く写っていた。とても今回画像では強調できるほどではないので、改めて5時間くらいかけて撮ったら面白い写真になりそうだ。
撮影日時 : 2023.01.21 PM22:40～ 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Mamiya RZ sekor250 + L-extreamﾌｨﾙﾀｰ + Canon KiiX6i(HEUIBﾌｨﾙﾀｰ)
SynScan On GPD + QHY5-iiｶﾞｲﾄﾞｶﾒﾗ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : ISO3200, 10分×10枚、総露光時間 100分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert
