C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

NGC4365,4343 <Virgo>

写野内にエッジオン・フェイスオンや楕円銀河があって賑やかなので撮ってみた。NGC4365は写真上側の大きな楕円銀河、最下端にある銀河がNGC4343で、この領域を長時間撮影した作品ではNGC4365からNGC4343近くまで伸びたストリームが写っていた。ストリームシュミレーション研究の記事によれば、ストリームは銀河成長では必然的に起こるものなので、そう珍しい物ではないようだ。

撮影日時2024.03.14 PM23:50~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100 + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120ガイドカメラ + PHD2(NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

NGC4517(NGC4437),4517A <Virgo>

写真下の銀河がNGC4517(またはNGC4437)で、上の丸い銀河はNGC4517A。今回撮影した銀河のNGC4517には別のNGC番号4437もあり、当初は隠れた銀河でもあるのかと思っていた所、ネットの作例でもそれらしきものはなく何だろうと気になり調べてみた。作例タイトルに両方併記または別のIDとして記載、またはどちらか1つ記載といろいろだ。更にしつこく調べてやっと本当の所が出てきた。とある海外サイトに「この問題はNGCカタログデータ作成時(1940年)のダブルブッキングの単なる誤記だ」と書いてあった。7000個近いデータを手書きでリストを作っていたら、間違いがあっても不思議では無いわなぁーー、世の中で大問題となるような話でもないし。

撮影日時2024.03.11 AM01:50~  : 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
    2024.03.13 PM22:50~  : 旭高原元気村
機材 : Ginji150 + MPCC + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター 、EQ6Pro 、APT撮影
     Ginji150 + MPCC + QHY178カメラ+ASILRGBフィルター、SynScan On GPD、APT撮影
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×18枚、RGB : 2bin 各5分×8枚、総露光時間 300分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

NGC4631,4627(Arp281) <Canes Venatici>

くじら銀河NGC4631の背中当たりにある小さい伴銀河NGC4627の一端は、くじら銀河にくっ付きそうなくらいに見える。くじら銀河の特徴のひとつは、エッジオン銀河の中で観測される最大のガス状ハローがある事だと書いてある記事もあり、下の写真ては銀河本体の上下にあるグレー色の部分がそのガス状ハローのようだ。当初は星のハローかと思っていたが、記事を読んでダストの色合いにしかならないのが納得できた。
一方伴銀河はくじら銀河の向こう側なのかこちら側なのかは、距離データの平均値で見ればくじら銀河の向こう側に500万光年離れているとなり、くっ付きそうにはない。しかし距離データはばらつきが大きいので、本当の所は分からない。

撮影日時2024/03/11 AM01:40~ : 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC

Arp94(NGC3226,3227)のストリーム <Leo>

1月にこの合体中の銀河を撮ったがその後長く伸びたストリームがあると分かって、今度はその長く伸びたストリーム狙いで撮った。下の写真から推定される長い長いストリームは差し渡し70万光年くらいはありそうだ(視線方向の成分は無視)。この恒星ストリームはどこからかなぁーーと写真を眺めて見ると、カーブしたストリームの先っぽ辺りに小さい銀河(PCG30388)見える。これかなぁーー??  渦巻銀河のNGC3227付近を通りかかったこの銀河がNGC3227による潮汐力でどんどん恒星をはぎ取られた・・・か?

撮影日時2024.03.10 PM19:50~  : 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
    2024.03.13 PM21:50~  : 旭高原元気村
機材 : Ginji150+ MPCCコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   SynScan on GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×24枚、RGB : 2bin 各5分×5枚、総露光時間 315分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert


HCG57(Arp320) <Leo>

HCG57は7つ子銀河と呼ばれているが、ステラナビでのHCGメンバーは8つになっている。写真中央やや左から、1個+3個+4個と並んでいて、これらのSIMBADでの距離データでは8つとも4.14~4.57光年に入っていたので、8つが正しいような気がする。コープランド氏はNGCだけカウントしてPCGは無視したようた。因みにこのPCGは右の4つのうちの一番小さいヤツで、8つのうちの最遠距離にはなっていない。しかしどうでも良い事だが。

撮影日時2024/03/10 PM22:00~ : 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC

PN NGC2346 <Monoceros>

NGC2346は何とか撮れそうな視直径と言う事で狙って見た。ネットでの作例ではバタフライ星雲と書かれていて、元祖さそり座のNGC6302と同じ名前ではないか? 更にButterfly Wing-Shaped Planetary Nebulaで探すと、ゾロゾロと出てきた。双極のガスの流れがバタフライの由来なので当たり前と言えば当たり前だ。一方成因由来の名称と違うものの、南半球の星座にあるNGC2899には巨大な蝶が羽を休めていて驚きだ。

撮影日時2024/02/28 PM20:00~:撮影場所 : ベランダ
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY178Mカメラ + Baader Ha,O3,RGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オアアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, 1binm Ha,O3 :10分×各5枚、RGB :各2分×4枚、総露光時間 124分
画像処理 : PixInsight, Photoshop
HOOの星雲とRGBの星の抜き取り合成

NGC4151,4156 <Canes Venatici>

鏡筒外周にアルミ蒸着シートを貼っていたが、先週の遠征では鏡筒外面に霜ドッサリとなった。一方隣で撮影の星友の鏡筒には霜降りが無く、何でこんなに違いが出るのか??
アルミシートは透かすと向こうが見えるほど薄っぺらで、調べて見ると片面蒸着なのだが、見た目ではどちらがアルミ面なのか皆目区別が出来ない。そこでテスターを使って通電チェックをしてみたら、我が鏡筒の外面はアルミではなくポリエステルと分かった。これが霜降りの原因かぁと納得。
と言う訳で蒸着シートを新たに買ってきて、アルミ面が外側になる事を確認しながら貼り直し、この夜にその効果を確かめてみた。車のウィンドウは霜ドッサリだが鏡筒は霜無し!! ピントズレも起こらずしばし幸せな気分となった。♬
写真の大きい銀河NGC4151の明るい中心部は目玉風で面白い。以前NGC4154とセットで撮った事があるが、NGC4151だけ撮り直してみた。

撮影日時2024/02/13 AM01:30~:撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY178Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オアアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×10枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 160分
画像処理 : PixInsight, Photoshop