C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2023-01-01から1年間の記事一覧

きりん座の巨大銀河NGC1961(Arp184)

このNGC1961は大きさ(直径)が22万光年と天の川銀河の2倍くらいあり、怪物級だそうな。また銀河腕が歪んでいるが、近くには相互作用しそうな銀河などは無いらしく、最近の研究では銀河団内のガスとの相互作用ではないかと。因みに地球からは1.7億光年で、12…

ちょうこくしつ座の銀河 NGC253

NGC253は南低空の対象ながら地球から1100万光年と近く明るく撮りやすい。NGC253のあるちょうこくしつ座銀河群は天の川銀河のお隣さんだ。この夜は流星観望での出入りの車のライトに照射さされるのでヒヤヒヤ撮影となった。低高度のため光害カブは結構出る…

エンゼルフィッシュ星雲 In ふたご座流星群

夜半に曇るかもしれない予報でかつ平日ながら、この夜はふたご座流星観望の車が多く結構な賑わいとなった。明るい流星があると歓声が流れていつもの光景だ。エンゼルフィッシュ撮影は5分露光で36枚撮ったが、最後から2枚目の1枚だけ幸いにも明るい流星が1個…

やまねこ座の銀河NGC2782(Arp215)

変わった形の銀河腕は銀河衝突の名残だそうで、衝突相手はバラパラになって淡い銀河腕の一部になり、ウン十億年前も経過した姿なのかなぁーーー。一方ではセイファート銀河に分類された活動活発な銀河核となっていて、なるほどなぁーー。淡い腕もホンノリ写…

エリダヌス座NGC1788

この夜は一晩中晴予報の週末であり、さぞかし面の木は賑わうかと予想したが、数台止まりでのスカスカで拍子抜けした。後からご出勤のYさんも同様に「何このガラガラは?」。珍しく機材トラブル皆無で予定の対象が全部撮れた。ハッピーな気分で帰路に就いたが…

エリダヌス座の銀河 NGC1723とトリオ銀河(NGC1721,1725,1728)

腕が大きく転がっているのがNGC1723で、青っぽいリングは若い星が沢山輝いている証だ。このNGC1723と左斜め下の3つの銀河(左からNGC1728,1725,1721)はグループを形成していて、地球から1.7~2億光年の距離にある。近接しているように見えるが、銀河間の距離…

おひつじ座の銀河NGC678,680

横向きの銀河NGC678とお隣の楕円銀河NGC680のペアは地球から共に1.2億光年にあり、NGC691銀河グループに属している。(NGC691は10月24日の記事参照 )NGC680の外殻は非対称で、左の方に薄っすらと更に淡い殻が広がっているが残念ながらこの写真では写し撮れて…

おひつじ座分子雲 LBN762

先日135mmレンズでのおひつじ座星雲はひどい写りだったので、望遠鏡でチャレンジしてみた。ただ撮影スタートが機材のちょいトラブルで遅くなり、今宵の本命の2対象目の撮影時間確保のため、3時間予定が2時間で打ち切りとなってしまった。2時間ではなぁーと画…

おひつじ座LBN743,762

おひつじ座の分子雲は銀河ディスクから離れかけた所にあるが、ペガスス座の集積光束星雲と同様なのか、それとも隣のおうし座の延長なのか??この分子雲領域の目印星をファインターで探したが、はっきり見えずなかなか写野が定まらない。以前は4等星程度ならこ…

アンドロメダ座NGC708銀河群

中央の大きな楕円銀河はNGC708でこの銀河群の親分格だ。写野内のそこそこ大きい銀河は全部このグループのメンバーだと。当初ステラナビで調べた時には、写野内に明るそうな銀河が並んでいるのでヒクソンかと思ったが違っていた。予想以上にどれも黄色っぽく…

NGC1333付近

夜9時過ぎには曇るかもしれない予報の中、外れてくれんかいなと淡い期待で出かけた。天狗棚辺りには雪が薄っすらと残っていて数日前に降ったようだ。天気は勿体ないくらい良かったものの、写野位置はミスるし、F4.5での露光3時間ではここの分子雲は淡過ぎた…

プレアデス星団 M45

夜露が酷くてメインの25cm反射は斜鏡が結露して使えなくなり、撮影予定の銀河が撮れずガックリ。いつものドライエア用のポンプが何と故障していてウンともスンともだ。6年間くらいは使っていたので、良く持った方だ。フードがあれば良かったが、残念ながら持…

カシオペヤ座の星雲Sh2-202

Sh2-202は薄々なのでLRGBでは写りそうになく、Hαフィルターを使う事で何とかそれらしく星雲は撮れた。しかしRGBでは星雲は殆ど写らず、星雲があるのかさえ分からないありさまだ。Hαの画像をマスクに使って星雲強調したが何ともノイジーとなり、PixInsjghtで…

135mmレンズでの雲中NGC1514

マミヤレンズの中心写野に合わせて135mm+デジ一眼でも撮影したもので、ほほ天頂近くになってからの撮影開始となったので、背景の色ムラはグンと減った。NGC1514は流石にどこなのか分かり難いが、写野中心やや下にある明るい水色なので、何とか星とは区別でき…

おうし座の雲中NGC1514

おうし座には明るい惑星状星雲NGC1514があるが、250mmレンズでは流石に小さ過ぎる。雲中の惑星状星雲ではどうなるかと始めてみた。試写してみるとNGC1514は明るく写っていて結構目立った。行けるかもと踏んだが、処理してみるとそうでみなかった。写真の中央…

おひつじ座の銀河 NGC691とIC167(Arp31)

写真左の銀河は腕が異様に広がっているのが特徴で、そのため特異銀河Arp番号も付いている。Arp31の腕からは数本のか細い腕が出ているように見える。Arp31の左上にある黄橙の楕円状の銀河NGC694と遠い昔にすれ違って腕が変形したらしい。右側の大きな銀河NGC6…

135mmでのvdB158

前記事のvdB158撮影の時に、135mm+デジ一眼を赤道儀に同架させて同じ領域を同時に撮ってみた。vdB158周囲にも淡い分子雲らしきものは写っていたが、vdB158以外はかなり淡く、更に撮ってみたくなるような対象は無さそうだ。この撮影ではピント合わせのレベル…

アンドロメダ座の星雲vdB158

アンドロメダ座は銀河だけかと思っていたら、珍しく分子雲があると知り、それではと撮ってみた。それほど淡くなくモノクロでの10分露光試写でも分かる程度で、これなら撮れそうとホッとした。vdB158以外にも分子雲は写っているので、分子雲狙いで探せばまだ…

ペガスス座の銀河NGC7463

やっと快晴夜となりさぞかし賑わうかと予想したが、撮影は数台にとどまり、深夜になって若者グループの観望会なのかワイワイと明け方近くまで続いていた。Arp風の捩れた青っぽい銀河NGC7463、左横の橙色銀河NGC7465は楕円銀河ながら周囲に青色のリングが見え…

ケフェウス座 Sh2-162、Sh2-160他

マミヤレンズとモノクロCMOSのQHY183カメラの組み合わせは、電動フィルターホイールを使うためバックフォーカスが合わず使った事は無かったが、改めて使う方法が無いか検討してみた。レンズとカメラの接続にニコンマウントを使う事や接続アダプターの寸法で…

カシオペヤ座 惑星状星雲 Abell84(PK112-10 1)

夕方まで曇っていたが夜になって晴れてきた。しかし天頂当たりの雲は行きつ戻りつでなかなかどいてくれない。機材をセットして待つ事2時間、やっと雲は東へ行ってくれた。Abell天体をSIMBADで検索しても銀河団しか出てこず、PixInsightでのImage Solverも同…

ケフゥエス座 Sh2-132ライオン星雲

7月の遠征でこの星雲を狙ったものの、カメラが結露を起こして敢え無く中断となってしまった。その後カメラセンサー部の乾燥材を入れ替えて今宵の撮り直しとなった。湿度が80%を越えて鏡筒部にも夜露が結構付いたが、カメラは結露を起こさずホッとした。この…

アンドロメダ座 特異銀河 Arp273

相互作用している銀河Arpは、形が崩れて変わった形になったり、星の形成が盛んでカラフルになったり単独の銀河よりも面白いが、銀河の大半は遠くて小さいので、我が機材で撮れるArpもそう多くない。Arp273は3億光年先ながら、そこそこの大きさでかつカラフル…

ベガスス座の惑星状星雲 NGC7094

久々に遠征できそうな天気となって、2日前から何撮ろうかと下調べもまた楽しいひと時だ。一方撮影の方はミスをやらかして、家で画像処理してい発覚となった。一部の撮影で何とカメラのオフセット値を間違えていて、PixInsightのWBPPでエラーとなり処理不能と…

うしかい座の銀河NGC5423他

5月に撮影したもののボケ気味で処理する気になれず放置していた。しかしこの所撮影ネタもない事から思い直して処理を再開したが、星のスリム化をゴリゴリとやって少しはマシになった。単なる星マスクではなく、星周囲の光芒だけを減らせるようにマスクを作る…

NGC7293 ラセン星雲

日中曇りで夕方晴れだと涼しくなってくるのでベランダ撮影をやって見る気になった。撮影途中で鏡筒反転が必要になってくるので、NINAで上手く行くかどうか注目の機会となった。南中を少し過ぎた時に、反転前に撮影した画像をフレーミングに読み込むと、fits…

PixInsightでの星周囲の黒点発生原因と対処方法

天気悪過ぎて遠征もできず、ベランダ撮影もなかなか機会がない。モチベーションがドンドコ落ちてきた(*´Д`)。そこでPixInsightでの画像処理で以前から解消できていない問題に取り組んでみた。問題とはモノクロ2bin画像のWBPP処理後に、 星周囲に黒点や酷い…

Sh2-101チューリップ星雲

先日の遠征でQHY9カメラが結露を起こしてしまった。数年前にも結露してその時に乾燥材を入れ方のだが、その後全くメンテしていなかったため、起こるべくしてのようだ。乾燥材を入れ替えたが遠征でテストする機会が無く已む無くベランダでのテストとなった。…

いて座 惑星状星雲NGC6445

NGC6445は四角形のような形に見える事でボックス星雲とも呼ばれている。そりゃ珍しいと撮ってみたが、10分露光でHaもO3も明るく写ったその形は楕円気味で、四角形にはほど遠く露光時間が不足のようだ。拡大してみると四角っぽい感じはある。 撮影日時2023/07…

LDN1235、反射星雲vdB149と150

とうとう面の木も蚊か飛び回る環境になってしまった。平地より格段に涼しいものの、撮影始めた頃には酷い湿気で、手も顔もべと付いてきて何だか気持ちが悪い。星友の1人はフェイスタオルで時折顔や手を拭いて凌いでいて、なるほどなぁーー。用意しておこう。…