C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

NGC253 <Sculptor>

NGC253は南低空の対象ながら地球から1100万光年と近く明るく撮りやすい。NGC253のあるちょうこくしつ座銀河群は天の川銀河のお隣さんだ。この夜は流星観望での出入りの車のライトに照射さされるのでヒヤヒヤ撮影となった。低高度のため光害カブは結構出るのでストレッチは控え目にしないといけない。先日使ったMMTでのノイズ低減は強烈過ぎて使い難いので、今回はMMTほどではないがやや強めのノイズ低減ツールATrousWaveletTransformとマスクを使って処理してみた。ノイズが目立つのは中間~低諧調側の薄暗い部分なので、明るい部分はマスクして元の詳細描写は温存するというやり方で行い、良い感じの結果が得られた。

撮影日時2023/12/13 PM020:20~:撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : Ginji150 + 2korrコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

◆使ったマスクは、
メニュー Image→Extract→
lightness(CIE *L)で作られる
モノクロ画像をHTで階調を
切り詰めて加工しマスクを
作る。マスクを載せた後は
Invert(逆諧調)にする。






◆ノイズ低減効果
下の写真は明るい部分から低諧調に変化する部分を抜き出したもので、処理前後のノイズ有無の違いが分かる。一方明るい部分は変化していない。

◆パラメータ設定内容 
ATrousWaveletTransform のパラ
メータは右図のようにした。