C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

りゅう座の銀河NGC5907

当初はおとめ座の銀河を撮る予定にしていたが、南側の空には雲が居座り続けていて撮れない。已む無く雲の無いりゅう座のNGC5907にしたが、機材の関係でNGC5907しか写野に入らない。広い写野に銀河1個の寂しい写真だ。と言う事でQHY178で撮ったらのサイズにトリミングとなった。

撮影日時2024/4/13 AM00:30~: 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Ginji150 + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
    SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert
           元画像の55%サイズでトリミング

おおぐま座の銀河NGC3953,NGC3917

左のエッジオンNGC3917は距離4200万光年で、右の銀河NGC3953よりも700万光年手前にある。そうやって見ると右の銀河は大きいそうだが、調べたら直径9万光年で天の川銀河と似たようなサイズだった。左のエッジオンがどちらかと言えば小型のようだ。
薄雲中の撮影だったため背景のノイズはかなり出て、除去に四苦八苦となった。PixInsightノイズ低減ツールでも何ともならず、背景ノイズをマスクにしてやってみた所、背景荒れは収まった。ただエッジ保護の加減は課題がありまだ検討が要るので、そこそこの時間で処理できるようになったら記事にしてみようかと思う。

撮影日時2024/4/12 PM21:10~: 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Ginji150+ QHY183Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

おおぐま座の銀河Arp104(NGC5216,N5218)

この夜は薄雲がずーーーーと掛かり続けていて、撮った画像の背景はやや荒れ気味となった。まともな写真になるか不安だったが、処理してみるとそう悪くなくホッとした。
2つの銀河間を繋ぐ星の帯とカラフル銀河は印象的だ。帯の長さはWikiでは2.2万光年と書いてあり、そうなると銀河の直径は2つとも1万光年もないのでWikiの記事はどうも怪しい。SIMBADでの視直径データを元に推算すると、NGC2018の大きさは直径4.8万光年あり、帯の長さは10万光年くらいになった。

撮影日時2024/04/12 PM20:30~ : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC

おとめ座の銀河 NGC4666,NGC4653

大きな明るい銀河NGC4666を撮影候補にしたのは、Super Windが特徴だと書いた記事が出ていたので、撮ってみよう!! 中央付近の赤色が強いのでこれか? と思ったが、全然違った。Super Windはおおぐま座のM82が有名だが、NGC4666のSuper Windは可視光では見えず、X線や電波でないと分からないと出ていた。Hubble写真だとダストのフィラメントがやたら多く、フィラメントはラム圧を受けて一方向に流されているように見えたが、Super Windとは関係なさそうで、可視光ではありふれた銀河でしかない。 

撮影日時2024/4/9 PM20:00~ : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Ginji150 + MPCCコマコレ + QHY178Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert、

うしかい座NGC5529,NGC5544とArp199

写真右のエッジオンはNGC5529、左上は合体中の銀河ペアArp199(NGC5544,5545)、左下の楕円銀河はNGC5557。
Arp199(NGC5544,5545)が本来撮りたかった対象で、風穏やかにな夜に改めてチャレンジだ。因みにこの3つの距離データ調べてみたら、3つとも1.3~1.4億光年なのでArpは小さめ銀河どうしの合体のようだ。

撮影日時2024/4/9 PM20:30~: 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100+ QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXper

おとめ座の銀河グループ Arp286(NGC5560,5566)

Arp286での特徴は何と言っても、上に位置するNGC5560の捩れた形と青色の強いディスクに赤橙バルジで、色コントラストが印象的だ。
この3つの銀河の空間的な位置関係はどうなのか。SIMBADでのデータからは、中央の横たわった銀河NGC5566が一番手前にあり、捩れた銀河NGC5560と左小さい銀河は、向こう側に750~1000万光年は離れた位置にある。更に奥行方向での移動速度差から見ると、捩れた銀河と小さい銀河は共に、横たわった銀河から徐々に離れていく、となっていた。

撮影日時2024/4/9 PM23:30~ : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Ginji150 + MPCCコマコレ + QHY178Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

おとめ座の銀河 NGC4654,NGC4639

NGC4654(写真左)とNGC4636(右)のペアなら多少大きく撮れるかもとやってみたが、やはり小さく60%サイズで切り取った。NGC4654は赤茶色が強くダストの量が多そうで、大きく撮れたら渦巻きの様子もメリハリがあって面白そうだ。
NGC4654の渦巻腕の左側は乱れているように見える。これははるか昔に起こった接近遭遇の名残らしく、接近相手は右側の銀河だと。この2つの銀河間には星のストリームは見えないが、パラパラぐらいの規模ではあるかもしんなぁーー。
撮影日時2024/4/9 PM23:00~: 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100+ QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXper