C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2020-01-01から1年間の記事一覧

月齢14

QHY183Mカメラを使って月を撮ってみた所、シャープなお月様となった。ピクセルサイズ5544x3684での500枚でデータ量は16GBと馬鹿でかい。それでもAutoStakkartでの処理時間は15分もかからず、ホントに高速な処理だ。AutoStakkartにはオプションでシャープに仕…

らしんばん座の惑星状星雲 Abell29

Abell29は星雲自体も中心星も共に相当暗いが、視直径は6.3'もあってそこそこなサイズだ。月光下では流石に背景の明るさに埋もれて無理だろうという事で、月没後から撮影を開始とした。果たして写るかしらんとやってみた所、2倍ビニングRフィルター10分露光で…

こいぬ座の惑星状星雲 Abell24

惑星状星雲のAbellカタログで座標の他に視等級と視直径データのあるリストがネットで見つかったので、改めて我が機材で撮影可能な大きさ視直径1.5'以上のAbellリストを作ってみた。撮影可能なサイズは36個あり、リストをステラナビケータで表示できるように…

IC443星雲クローズアップ

月没後の銀河撮影まで大分時間があるので、それまでの繋ぎと言う事で、QBPフィルターを使ってクラゲ星雲の頭部を撮った。クローズアップなら超新星残骸の痕跡が良く分かるだろうと以前から興味はあった。撮ってみると、RGB撮影のものと違って、QBPを使った事…

うさぎ座の惑星状星雲 Abell7

-6℃まで冷え込んできて寒いが、厚着をした事と風は穏やかなので耐え難いと言うほどではない。しかし深夜過ぎてから車室内で使っていたPCの温度も0℃以下になり、充電ができないほどになった。已む無くエンジンをかけて暖気しPCを温めて撮影続行したが、その…

でかフィッシュ Sh2-264

エンゼルフィッシュは85mm以下のレンズではこれまでも何度か撮っているが、今回は135mmレンズを使ってのでかフィッシュにした。しかし写野が左にずれていてどうも宜しくない。5分露光で始めたものの星ズレが出て安定しない。3分露光に変えてからは目立った星…

おおぐま座の銀河NGC2985+NGC3027

NGC2985は写真右の銀河で、銀河腕は中心核に近い色濃い部分と外周の淡い部分の濃淡差が大きい。これは単に密集度の差だと書いてあった。中心核に近い部分は星生成が盛んだと書いてあったので、青っぽく写るのかと思いきや赤っぽい。ハッブル撮影の写真見ると…

ヒアデス星団周辺の分子雲

先月モバイルバッテリをカメラ用に使おうとDC/DCコンバータを付けたケーブルを作り、ヒアデス星団撮影に初登場と意気込んだものの、何とNikonカメラでは動作しないと分かり、ガックリ。Canonでは問題なく使えるのに、何でNikonでは駄目なのか分からない。シ…

くじら座の矮小不規則銀河IC1613

ふたご座流星群の極大日前日なのだが、土曜夜とあって観望組や撮影組で駐車場は混みあった。車の出入りも当然頻繁と言う事で、本当ならエリダヌス座の格好良い銀河を撮りたかったものの、諦めてくじら座の銀河を撮る事にした。IC1613は天の川銀河と同じグル…

再度のNGC1788 (オリオン座の反射星雲)

先月撮影では露光時間が2時間弱と言う事もあり、反射星雲周辺の淡い散光星雲は殆ど写らず冴えなかったので、改めて2日がかりで撮り直した。4時間強の露光なので流石に淡い散光星雲も写り、納得の出来栄えとなった。今回も最初はPixinsightで処理してみようと…

くじら座の銀河 NGC1052+NGC1042

PCトラブルでろ座銀河を逃してしまい、代わりにとちょぅど写野に入るくじら座の銀河を撮った。写真中央のNGC1052はごくありふれた渦巻銀河と左上の明るい橙色NGC1042で賑やかに見える。しかしいろいろ調べてみたら、この写真左端中央よりやや上に分かり難い…

カモメの IC2177

先月この星雲を同じ135mmで2時間撮ったものの、ポタ赤追尾が悪くてどの画像も星が楕円気味になり没にしてしまった。試写で気づけばバランス調整して治るが、先の夜はそれを怠ってしまった。という事でリベンジ撮影なのだが、気を入れて撮ったので楕円の星は…

エリダヌス座の銀河NGC1531,1532

大きな銀河がNGC1532で、直ぐ近くにある小さくて明るい伴銀河がNGC1531で、見て分かるように相互作用によって大きな銀河NGC1532の腕は歪んでいる。このNGC1532は1年前に25cm反射+QHY178の組み合わせで撮ったものの、写野に収まらず失敗してしまった。淡い腕…

やまねこ座の惑星状星雲(PK164+31.1)

この惑星状星雲撮影ではマンション上階の壁からの反射光に加えて、登ってきた半月のまばゆい明りで、先の記事で書いたような変てこグラデーションが写りこんでしまった。グラデーション除去をPixinsightで何度かやって、大分益しになったものの、月明り背景…

Pixinsightでのお試し背景補正

ベランダ撮影での一番困りものは、光害での背景グラデーションや色カブリをどう取り除くかだ。ベランダ撮影なのでナロー系フィルターを使うことで光害はグンとカットはしてくれるものの、強調には耐えられないほど、背景には妙ちくりん変ちくりんの模様が出…

モバイルバッテリをカメラ用に

ポタ赤での撮影でカメラバッテリ交換が元で写野が動いてしまい、撮影枚数が稼げなくなった事が続いたので、バッテリ交換をしなくて済むように外部バッテリを使う方法を検討し、必要なパーツを買って作ってみた。Nikon D5100のバッテリ自体は7.2V,1.23Ahとあ…

オリオン座の惑星状星雲 Abell 13

海外の撮影データを見るとかなり淡い星雲のようなので、果たしてベランダで撮れるのだろうかと思い、試写しての様子見で開始した。Lデータ10分では微かにありそうだが、強調すると背景ノイズに埋もれそうな程度だ。次に2binにしてカラーフィルターで撮ると、…

おうし座の惑星状星雲NGC1514

ベランダで10月からこのNGC1514を狙ってきたが、撮ろうとする度に雲に阻まれて、やっと4回目で最後まで撮影できた。ネット検索すると定番星雲と同じくらいワンサカ作例が出てくる。視直径は1.9'と小さいので長焦点望遠鏡やセンササイズの小さいカメラなど制…

お馴染み馬頭

サブ機での2対象目は薄明開始まで1時間強と言う事で、久々の馬頭となった。自動導入は使わずマニュアルで導入したものの、写野合わせにモタモタとなった。自動導入前提で赤道儀の三脚は最低の高さのままなので、屈折鏡筒で天頂近くの対象をカメラファインダ…

おおぐま座の銀河 NGC3718 (Arp214) とNGC3729

NGC3718は割に明るく写り易いので人気の銀河だ。渦巻腕の形は遥か昔に左斜め下の小さい銀河NGC3729との接近遭遇でこうなったらしい。このNGC3729についての記事を見ると伴銀河があると出ていて、下の写真でNGC3729の左横にモヤッとした部分がその伴銀河のよ…

ろ座の格好良い銀河 NGC1097(Apr77)

思い切ってセンササイズ1インチのQHY183Mカメラを香港にあるQHYカメラ専門のショップで購入した。国内代理店で買うより輸入関税を払ってもかなり安いのが魅力だ。センササイズが大きい分拡大率は下がるが、ボケボケ感は薄れてスッキリ写真となる。と言う事で…

オリオン裏通り Sh2-278~IC2118

135㎜レンズでSh2-278~IC2118(魔女星雲)と先日望遠鏡で撮ったNGC1788も写野内に入れてみたが、写野合わせがまずくてNGC1788はきょん切れとなってしまった。(写真の上中央の星雲がNGC1788) リゲルを外した方がスッキリだったかもしれない。写野もちょいマズ…

きりん座の銀河 NGC2403

予定の撮影が終わったものの薄明明けまではまだ間があるので、きりん座銀河NGC2403を撮ってみた。明るくて華やいだ感じの銀河でかつそこそこ大きいため撮影する人は多い。この撮影では失敗をやってしまった。眠気のせいか気が回らずか、RGBの撮影条件を間違…

おおぐま座の綺麗な銀河 NGC2841

暗い中でのセカンド機の赤道儀の組み立て中に、ウェイトシャフト先端のネジがポロリと落ち、なかなか見つからず手を焼いた。これが元で撮影開始はだいぶ遅れてしまい、当初撮影予定の対象は逃してしまい、代わりにおおぐま座で撮れる銀河はないかと調べ、NGC…

ぎょしゃ座の反射星雲 vdB31

この星雲は天頂近くにある時刻から撮影を始めたため、途中で鏡筒反転が要る。使っている赤道儀がGPDでバックラッシュが結構あるため、反転後の写野合わせを手動でやると結構な時間がかかる。という事で、APT(Astro Photograhy Tool)を使って反転写野合わせを…

難儀なエリダヌスバブル

10月下旬に85mmレンズでこの大きな星雲Sh2-245の一部を撮ったので、今回は50mmレンズで釣り針形状のエリダヌスバブル全体を撮ってみた。写野一杯に広がる星雲なのでちょっとワクワクで始めた。写野内の目印星を星図で確かめてカメラファインダーから覗いて写…

くじら座の銀河 NGC908

この銀河の腕のうち上側の2本が異様に本体から離れているのが特徴で、遥か昔に別の銀河との接近遭遇が原因らしく、その接近遭遇もあってなのか星生成が激しい事で銀河腕が青っぽい。この特徴は写ったものの何だか冴えない写真だ。屈折直焦でQHY178Mカメラの…

ぎょしゃ座の星雲NGC1931

11/1記事の「ぎょしゃ座の星雲IC417とNGC1931」写真のほぼ中央にある明るい小さな星雲だけを25cm反射を使って撮ってみた。星雲を照らす星団の星々が分かるようにと多段露光で撮影した結果、星雲を照らす星々が見えるようにはできた。リトルオリオンのような…

くじら座の銀河NGC247

ちょうこくしつ座とくじら座にまたがって天の川銀河に最も近い銀河群があり(地球からは1100万光年の距離)、9月にベランダでその親分格の銀河NGC253を撮ったが(9/30記事参照)、この夜は遠征でNo2の銀河NGC247を撮ってみた。しかし南天の低空かつ空の状態が良…

さんかく座の銀河NGC974、969、979

銀河が3つも並んでいるとついついトリオ銀河と書きたくなるが、3つとも地球からは2.4億光年の距離にありグループを構成してるようだ。写真上の橙色の銀河NGC978には目の上のタンコブのような小さな銀河とはペアを構成しているようで、PGC番号が付いていた。…