2021-01-01から1年間の記事一覧
星雲は口を広げたアヒルのように見えて面白いが、中心星のエネルギーの凄まじさによるものなので、初めて撮った時には感動した覚えがある。今回は Light Vortex AstronomyにあるNarrowband Hubble Paletteを読みながら画像処理してみた。アヒル星雲はHαとOii…
撮影ソフトAPT(=Astro Photography Tool)最新バージョンをアンインストールし、前バジョンにもどしたので、動作確認を兼ねてNGC1973 (ランニングマン星雲)を撮った。新バージョンでは異常な動作となった赤道儀反転後の写野導入をやってみると、参照画像の中…
夕方思いの外晴れてきたが、連荘遠征は流石に無理なのでベランダで撮る事にした。NGC1931はステラナビにはハエ星雲と表記されていて、呼び名がある事を初めて知ったが、何とも詰まらない名だ。しかし今時ならエイリアンベビーかなぁ??先の遠征ではAsto Photo…
綺麗で密な渦巻が印象的で、今年こそは撮ってみようと待ち構えていたひとつだ。銀河の形態はいろいろあるので、どうしてこんな違いができるのか興味があるが、それを書いた資料はなかなか見つからない。宇宙背景放射の詳細観測を機にダークマターやダークエ…
この2つの銀河はペアで撮影される事が多いが、2つの銀河間距離は44万光年とあり、天の川銀河とアンドロメダ銀河との距離230万光年に比べたら1/5しかない。と言う近さのためNGC1055は波打っていると書いてあって、この写真でも微かにそんな風には見える。Astr…
面の木への登り道の途中から、道端の日陰には雪が所々あって、案の定トンネル出口からは薄っすらと路面に残っていた。風穏やかで寒さは酷くはないものの、霜が降りて撤収前の片付けでは久しぶりにゴシゴシと霜取り作業が必要になり、汗ばむほどになった。彗…
この銀河は銀河腕が相当捻じれて異様な形となっている。銀河腕の異様な変形の原因は一般的には、他の銀河との相互作用や衝突などによるが、近くに影響を及ぼしていそうなペア銀河が見当たらず成因は分からないらしい。10月にこの銀河を撮影しようとしたが、…
NGC210銀河はリング状の青っぽい銀河腕と中心核のバルジとの色の対比が綺麗なので撮ってみたが、銀河腕も割に明るいので2時間程度の露光でも良く写った。南中直前から撮り始めても3時間は楽勝と思いきや、実質2時間と効率が悪かった。我が25cm反射鏡筒は気温…
やや淡い星雲なのでQBPフィルターを使ったのだが、これが厄介の元になった。フラットデータを後日ELパネルで撮り、画像処理に必要なデータは揃ったのでPixInsightのWBPで処理を始めるやエラーが出た。何??、何で?? 数回やっても結果変わらずで処理できず、没…
晴天風無しの夜なので賑わうかもとの予想は全く外れた。いつもの星友以外には数台程度と多くない。駐車場に着いた頃には既に気温2℃と低く、寒くなってきて山への出足は鈍ってきたようだ。銀河撮影が予定より遅れてしまい、彗星の67Pを撮ろうとカメラを準備…
先日の薄雲中の月食写真に関して、2値マスクを使っての薄雲消しの処理方法を知りたいと言う要望があったので、処理手順をまとめてみた。 2値=2階調であり、所謂単純な白黒画像の事。 手順 ①背景画像のコピーレイヤーを追加 以降コピー画像をマスクに加工して…
ほぼ月食Maxに達した月は、残念ながら雲の向こうで見え隠れの状態だ。月の右下の明るさが増し始めてきた。あらぁーー今回も撮れんのかいな!!やっと薄雲になりかけた時に3枚撮ってまた雲中、そのうちどんどん増光していって、月齢7くらいになってやっと雲が切…
薄明までまだ時間があるのでメシエ銀河はないかと星図ソフトで探してみると、おおぐま座のM109が撮れそうな高さにあるのが分かった。早速望遠鏡を向けて撮影開始し、一通り撮り終えて片付け始めると空はだいぶ白んできた。片付けが終わってから、近くでギリ…
ぎょしゃ座を撮った後薄明開始までまだ時間はあったので、いっかくじゅう座の星雲を2時間強撮った。画像処理を始めて最初に画像を確認してみると、れれれっ 星が長楕円になっている画像が半分近くもあった。星2個分ズレたらアウトと言う判定で除外した所、半…
当初この写真の銀河の東寄りにストリームをまとった銀河NGC680とその隣にはつぶしたハンバーグのような銀河NGC678があり、そちらを撮ろうと考えていたが、ストリーム撮るには露光時間が3時間では無理だぁとなり、このNGC691とIC167のペアの撮影に変えた。IC1…
画像の下側の銀河周囲にはガスのような取り巻きがあり、周辺の矮小銀河を複数呑み込んだその残骸ではないかと言われている。こうしたストリームはあちこちの銀河で起こっていて決して珍しいものではなくなっているが、普段目にする事は無いので摩訶不思議な…
135mmレンズでおひつじ座のLBN分子雲を撮ろうと考えたものの、オリオン裏町の分子雲は惨敗だった事を思い出し、赤星雲撮影に変更する事にした。カメラレンズで分子雲狙いで撮っても、強調すると「何じゃこれは!」だ。なぜカメラレンズだと駄目なのか。画像中…
この銀河は地球から比較的近い距離(約1000万光年)にあるものの、直径3.5万光年とあってそれほど大きくは写らない上にそれほど明るくない。試写した後で「うーーん、別の銀河の方が良いかもなぁーー」と一瞬迷うほどだ。直線的なカブリを除去してみると背景は…
写真の左手にある3つの銀河はグループを形成していてHCG10の番号があり、一番大きく写っているNGC536がその代表。右斜め上がNGC531で両方の銀河の腕はお互いの重力の影響でうねっているようだ。右下の大きな橙色の明るい銀河NGC529はHCGには属さない。先日デ…
どちらも小さい星雲で写真やや左下の赤丸がSh2-207、しかしSh2-208はどこ???と言うくらいに小さい。Sh2-207のちょい右斜め下に小さくて暗い赤の丸っこいヤツだ。試写画像で写野確認をやってもSh2-207もなかなか分からない。これかなぁーーーと言う具合だ。画…
ろ座銀河団は南中高度が19度と低空なので光害カブリが結構ある。しかしそれよりも駐車場への出入りの車からのヘッドライトで鏡筒内を照らされてしまうのでウカウカしてはいられない。ろ座銀河団は6000万光年とあり、おとめ座銀河団と同じ程度の距離なので、6…
彗星67Pは舌を噛みそうな名前(チュリモフ・グラシメンコ)なので、星仲間と話す時にはこの名前は呼ばず67ピーだ。チェリモフだったかチュリモフだったかあれどっち??近くには目立つ星雲や星団は無いが、135mmで撮るとふたご座のカストルとポルックスが写野に…
快晴の夜なのにマンションでの寄合があって遠征できずとなり、ベランダでIC410にいる2匹のお玉杓子を撮ってみた。この夜は風も穏やかな乾いたクッキリ空で撮影には持って来いだったものの、マンションの壁が邪魔で撮影開始は夜も更けた零時過ぎになった。待…
NGC7184はラセン星雲の右隣くらいの位置にありけっこう低高度だ。南中過ぎてから撮影を始めた事もあって、時間を追う毎に高度が下がる一方で光害の度合いは酷くなるので、予定の露光時間前に撮影打ち切りとなった。やはり無理だったなぁと反省。話は替わって…
撮影予定はきりん座のNGC2336と言う綺麗な渦巻銀河だったのだが、この銀河は北極星に近い所にあるためPHDのキャリブレーションができず、已む無く断念となった。以前星友のSさんが同様の現象で撮影断念したことを思い出し、やっぱなぁーー。PCにはこういう時…
カメラレンズはフラットデータをまともに撮ることすら難しいため1段絞って撮影するようにし、フラット補正無しコンポジットにしていた。その後にゴリゴリとPhotoshopの円形グラデーションなどでの適当なフラット補正となるので、強調に堪えない事も多々ある…
オリオン座の華やか星雲が一杯の一画ではなく、さびれた裏町一帯を撮ってみた。その裏町一帯ので星々の並びをカメラのファインダーで見つけようとしたが、視力がおぼつかないせいかなかなか写野が決まらず、結局3つ星を入れた写野にしてやっと撮影開始。あぁ…
風が弱い夜がやっと巡ってきたが月没深夜1時と遅く、月没までの前座でアンドロメダ座の銀河NGC536を撮ってみた。流石に月齢10は明るくて、銀河の腕は明るい所しか写っていない。と言う事で月没まで機材はお休みモードとなった。その間夜露で機材はベトベト…
1年前にタムロンのズームレンズSP200を使ってM31銀河を撮ったが、ポタ赤で苦労して撮った割には冴えない出来栄えになり、ポタ赤でのお手軽撮影処では無くなった。という反省で今回は赤道儀に載っけて撮ったが、流石に楽チン(^^♪このレンズは片ボケがあるが修…
勾玉とガイコツの間に並んだ3+2の星が綺麗だ。がさつな風貌のガイコツと星々の美しさが対照的で面白い。一方、ガイコツのカオ(*'ω'*)の横には2匹のオタマジャクシがいて、以前こんな所でなぜこんな形のものができるのだろうかと不思議に思った。ベランダで狙…