C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

きりん座の銀河NGC1560

この銀河は地球から比較的近い距離(約1000万光年)にあるものの、直径3.5万光年とあってそれほど大きくは写らない上にそれほど明るくない。試写した後で「うーーん、別の銀河の方が良いかもなぁーー」と一瞬迷うほどだ。
直線的なカブリを除去してみると背景はモヤっとしたまだら模様が見えてきた。先日のアンドロメダ座の銀河NGC7640の画像処理でも似た状況だったので、背景を持ち上げてみると分子雲らしきものが出てきた。海外の作品をネットで調べまくるとやはり背景には分子雲があって、カブリやノイズでは無いと分かった。背景をより暗くする処理で分子雲が少し分かる程度にやってみた。
ところで、PixInsightの新バージョン1.8.8-10になったので早速インストールして使って見た。何とWBPではbiasファイル以外のdark・flat・lightのファイルが読み込めない!!日本語無しフォルダーでやっても症状は変わらずで、成す術無しと酷い有様だ。 このNGC1560は前バージョンに戻して処理した。
◆分子雲が分かるようにしたバージョン

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◆分子雲が目立たないバージョン

f:id:kenwoodyjoy:20211114104713j:plain撮影日時 : 2021.11.04 AM02:00~撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : 25cm反射+TMaxコマコレ + QHY178Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -20℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC