C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

遠征最後はIC2177で

先日の遠征ではポタ赤で最初に撮ったSh2-245は継ぎ足し雲台で失敗したので、レンズを135mmに変え、ガッチリ雲台1個にしてIC2177(カモメ星雲)を撮った。 月の出まで40分しかなく、後日改めて撮ってみようと撮影を始めたが、風も酷くないので風によるブレはな…

ハインドの変光星雲NGC1555

11月末に撮ったおうし座のSh2-239の近くに、これと似たようなハインドの変光星雲NGC1555がある。写真中央のNGC1555本体は明るく写ったものの、周囲の分子ガスはなかなか写ってくれない。どれが変光星雲なのかは補足を参照。 この星雲を照らす星(T星)は、主系…

おうし座の散光星雲Sh2-245

今季一番の冷えながら茶臼山には出かけた。年末と云う事で自分以外には30分位滞在していた車が1台のみ。風はそれほど強くないものの気温は-5℃と低いので、指がかじかんで痛くなってきて細かい作業が難航してくる。中断して指を温めてと効率が悪い。 おうし…

グラフィックにHamal

Hamalはおひつじ座の主星で、良く赤道儀のアライメントに使うものの、どんな星なのかちっとも知らない。Hamalは橙色なので隣の白っぽい星Sheratanと見間違えることがなくアライメントに使い易い。おひつじ座は派手な星雲はなく、地味な分子雲を狙った努力作…

QHY9のAscomドライバ更新でAPTが使えるかも

自動撮影が売りのAPT(Astro photography Tool)はQHY9カメラでは使えないとの結論であったが、先日Ascomドライバを更新したところ"APTは使えそうだ"になった。 以前の問題をもう一度書くと、ドライバは2つあって、QHY9用と分かるQHY9 CCD Cameraドライバを使…

しし座

深夜遅くオリオン座が西寄りの位置に移動すると、東の空から今度はしし座が上ってくる。と言っても東側には雑木林があるので、ししの後ろ足の一部はまだ林に隠れている。しし座はメシエ銀河や大きめのNGC銀河が沢山あってウキウキするが、しし座にある銀河は…

LBN,LDNの分布

メルカトル図法でLBNやLDNの分布を先ずは描いてみることにした。LBNやLDNは銀河ディスクにある天体なので、ディスクから離れた星座には少ないことは推測できる。その分布を見て次はいよいよ正距方位でとなる。 先に作った星図では、赤経も赤緯も計算や座標へ…

北斗七星

深夜にはおおぐま座が昇ってきた。おおぐま座はしっとり落ち着いていて好きな星座だ。もうすぐ銀河シーズンになる。今春には銀河撮影用にとテレプラスを買って焦点距離を1.4倍に伸ばして銀河撮影に使ったが、残念ながら1.4倍では撮れる対象はさほど広がらな…

風ビュンでの魔女星雲とSh2-278

Nikkor Qオート135mmF2.8は30年前の古くて重たいレンズで、星空撮影では収差が目立つレンズなのでお蔵入りしていた。絞って撮れば使えるかもと思い、ポタ赤に載せて久々に撮ってみた。ポタ赤の極軸合わせを入念にやったこともあって、3分露光でも星像はOKで…

ぎょしゃ座

今月の遠征も今宵が最後かと3台体制で臨んだ。1台目のSh2-204は先にUPしたもので実に淡い星雲だったが、もう1台の赤道儀にはタムロンSP200レンズ+デジ一眼組み合わせでペルセウス座の星雲Sh2-216を3時間近く撮ったものの、片ボケを起こしていて写真にならず…

きりん座のSh2-204星雲

この夜は風が結構強くガイドのグラフもフラフラで、また星飛びが頻発するのではないかとヒヤヒヤでだったが、屈折だったことで何とか星飛びには至らずで済んだ。 風があると気温の割に体感温度は低く寒くて堪らない。撮影合間に木刀素振りを何度かやって凌い…

絶叫のふたご座流星

面の木は流星観望の車でいっぱいだろうと推測し、行先を段戸山にして女房を連れて出かけた。月没までまだ1時間半もあったが、観望や撮影の車や人が結構いたので、駐車できるかと思ったもののいつもの牛舎裏に何とか駐車できた。 駐車してドアを開けた途端、…

IC417とNGC1931

屈折用のレデューサを忘れて予定していた対象が撮れず、直焦用の純正アダプターも忘れてきたので帰るしかないかと諦めかけたが、BORGパーツをあれこれ繋いだ所何とか直焦での撮影は可能になった。少し明るい対象ならF8でも行けるので、ぎょしゃ座のIC417とNG…

コシナでのオリオン座その2

星図はどう書いているかをまとめた論文によれば、極近くは正距方位図法、中緯度は円錐図法、低緯度はメルカトルのパターンが多いようだ。全天をどう分割するかは、紙面サイズや情報量・天体の位置精度など売りはそれぞれだ。私が時々使うPocket Sky Atrasは…

何じゃーのウィルタネン

ウィルタネン彗星0046Pをステラナビでチェックしたところ、ダストテールがグンと伸びていて、200mmレンズなら写野一杯に写るかものサイズだ。Webで以前チェックした画像ではダストテールは見えていないが、見えるようになったのかな? と疑念を抱きつつ撮った…

バーナードループ

忘れ物することが増えてきた。久しぶりに屈折鏡筒で撮ろうと出かけたものの、現地で機材セットしカメラを望遠鏡に付けようとした時にレデュサーを持ってきていない事が発覚。絶好の空に何んてこった!! きりん座のSh2-204を撮る予定だったものの、流石に直焦F…

星図をVBAとRで作成

遠征ままならぬ天気続きなので、星図を作ってみようと始めた。先ずはRプログラミングってどんなだろうと、Webにある資料をいろいろ見てみた。Rソフトはフリーなのでまずはインストールして、資料を見ながら始めてみたが、VBAと随分違う上に出てくる演算子や…

LBN特定は簡単じゃなかった・・・

天体の位置座標(RA,DEC)か分かれば、LBNやLDN番号は分かると書いたが、この方法でSIMBADで一発でHitできるのは滅多にないと分かった。何となれば星雲は広がりをもっているので、その中心座標を私が適当にここだと決めても、SIMBADのデータに一致しない限りBi…

Lyndsカタログ

LyndsカタログはLBN(Bright nebula)とLDN(Dark nebula)があり、それぞれ登録天体数が1125,1802ケと多い。LBNは分子雲に限らず散光星雲や反射星雲などガス状天体は全部対象にしていて、明るいものはM(メシエ)やNGC,IC番号とダブルものもある。またLDNには暗黒…

おうし座モヤモヤ

SP200レンズとCCDカメラの組み合わせはベランダでは何度か使ったが、この夜は遠征で初めて使ってみた。天文雑誌で分子雲の写真を初めて見た時、空に浮かぶ雲が宇宙に広がっているようで不思議な感覚になった。この分子雲の形を決めるのは重力しかないが、写…

強風にもめげずSh2-239星雲

機材セット前に反射鏡筒Ginji150の光軸をチェックしたら酷くズレていた。斜鏡の押しねじネジが緩んでいて斜鏡は角度だけでく回転ズレも起こしていた。暗闇の中での回転ズレ修正は厄介この上ない。1時間以上ロスしてしまった。ネジゆるみは滅多に起こさないの…