11月末に撮ったおうし座のSh2-239の近くに、これと似たようなハインドの変光星雲NGC1555がある。写真中央のNGC1555本体は明るく写ったものの、周囲の分子ガスはなかなか写ってくれない。どれが変光星雲なのかは補足を参照。
この星雲を照らす星(T星)は、主系列星(水素の核融合エネルギーで輝く星)になる前段階の若い星とあった。主系列前の星は重力収縮エネルギー主体と一般には書いてあるが、実際は中心部ではすでに核融合反応は起こっているようで、結構複雑な反応なのでとても理解できない。
それはさておき、この撮影ではAPTを使ったがCCD画像データのオーバースキャン領域がカットできなかった。EZCAPではメニューから選択できるが、APT自体にはオーバスキャン領域の扱いはメニューにない。よくよく探してみるとAscomドライバに出ていたが、QHYCCD Camera CaptureはQHY9のオーバスキャンカットはサポートしておらず、ゲインコントロールのできないQHY9CCD Cameraドライバではサポートしている。撮影での不都合は起きなかったがやはりPoint craftしか使えない。
<補足 T星とNGC1555>

撮影日時 : 2018.12.28 PM19:30~ 撮影場所 : 茶臼山面の木
機材 : Ginji150+2korr(F2.9, 430mm) + QHY9カメラ+ Optlong LRGBフィルター
EQ6Pro + QHY5-ii + PHD1 撮影ソフト APT
撮影条件 : カメラ冷却温度-15℃
L:1bin 10分×15枚、RGB : 2bin 各5分×3枚 総露光時間195分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC