2025-01-01から1年間の記事一覧
たて座にある暗黒星雲LDN379をベランダで撮れるかやってみた。当初は一面の銀粒の上に広がる暗黒分子雲と予想していたが、全然違った。RGB合成後にMultiScale Gradient Correctionで処理するとこの写真のような色合いなり、まるで洞窟内の古代の動物壁画風に…
ペリカン星雲の IC5070を狙ったが、時折雲がやってきては中断しつつも一通り撮影はできた。ベランダものは背景補正には手がかかるが、RGB合成後の背景補正をMultiScale Gradient Correctionを使ってみた所、背景のまだら模様はかなり補正された。まだら除去…
21時過ぎてから晴れてきたので大急ぎでベランダに機材をセットし撮影した。最初りゅう座の惑星状星雲PK094+27.1を撮ろうとしたものの、HaとO3フィルター試写10分でこれかな? 程度の写りのため断念し、対象をケフェウス座のNGC7139に変えた。いつまた曇ってく…
良く晴れて勿体ないと夏星雲が登ってくるのを待って撮影した。最初M8+M20を考えていたものの、流石に低空過ぎてM16、M17へ予定変更となった。夜が更けてからの撮影で静かなベランダかと思いきや、消音器を外したかのようなバイクがつるんで、オィンオィンと…
右の銀河NGC6946は地球から約2000万光年で、花火銀河の名前があるもののこの大きさではHiiが分かるほどには写っていない。左の散開星団NGC6939は1800光年くらいの距離にあり、星は密集していて数は多そうだ。NGC6946は天の川の腕(ペルセウス腕)の塵の影響で…
HCG本体は写真中央からやや左にある2枚花びらのような銀河とその右上の薄青銀河で身を寄せ合っているグループで、大きく撮れたらステファンの5つ子に負けない美しさかもだ。HCGは小さ過ぎて様にならないが、右側のエッジオン銀河(PCG56094)の形が特徴的なの…
へび座からさそり座のカラフル星雲はお馴染みながら、季節物は撮らないとなんだか落ち着かない。PixInsightの最新バージョン更新(ver.1.9.3)の折にGeneralized Hyperbolic Strechの紹介記事があり早速導入し今回初めて使ってみた。ツールの中身や使い方は蒼…
左端の明るい楕円銀河NGC4697と右端のよじれた銀河NGC4731は、地球からはどちらも約4000万光年の距離にあり、NGCの腕のよじれはNGC4697との相互作用によるものらしい。2つの銀河間の距離はどの程度だろうか。楕円銀河NGC4697の長径が10万光年程度とすれば、…
銀河腕がばらけているような中央の銀河NGC5614、その右斜め上にリング腕のある銀河NGC5613、NGC5614の銀河腕の中にある明るい楕円状の銀河NGC5615、この3つでArp178となっている。SIMBADでの距離データ見ると、NGC5614,5615は共に1.8億光年となっているもの…
NGC4244を7年ぶりに撮ってみた。以前撮った時にはやや暗くて冴えなかった記憶があったが、試写してみるとそうでなく普通の明るさだ。薄雲通過もあるので2時間撮って止めたが、処理してみると背景ノイズもそう酷くならず済んだ。 撮影日時2025/04/24 PM20:30…
写真の2つの銀河(左はNGC4424、右はNGC4417)はどちらも距離は約5000万光年。左の銀河はそう際立った外観ではないものの、モッコリとした銀河腕が取り巻いて見える。この銀河を調査研究した論文(アメリカ天文学会、2021/12月発行)があり興味深い事が出ていた…
薄曇り予報ながら出かけてみた。しかしスッキリ晴れた空ではなく、薄雲は流れてくるし、途中で中止になる事も覚悟で撮影を開始した。この1ケ月間Ginji鏡筒でのオフアキ撮影をやろうと準備や調整をやってきて、この夜が遠征での本番撮影となった。空の状態が…
マルカリアンチェーンの中心的な星々が集う大変賑やかな一画だ。写真やや左下の特異銀河Arp120 (相互作用で腕の歪んだ銀河NGC4438とその横の小さいNGC4435のペア) は単独で撮っても面白そうだ。こうした相互作用の痕跡は写真中央の明るい橙色の銀河M86とArp1…
ほぼ1年前にくじら銀河を撮っていたので、今度はアイスホッケースティック銀河を単独で撮った。淡い腕が伸びているので3.5時間くらい撮る計画でいたが、残念ながら途中から機材不調となり2時間で終了となった。PCとUSBデバイスの通信途絶がきっかけで電動フ…
この夜はRGB画像をノイズ低減目的で1bin撮影としたが、いつもの2bin撮影の画像に比べて写りは良くない。黄砂漂う空の影響があったかもしれないものの、画像処理では発色が良くなく1bin撮影はイマイチの結果となった。一方ノイズ低減効果は気休め程度なので、…
フェイスオンとエッジオンの銀河の組合せでなおかつ色の違いが面白い。似たような大きさに見えるものの、NGC5068(写真右)は2200万光年、NGC5084(写真左)は8000万光年となっているので、NGC5084は相当大きそうだ。先日撮影途中でPCと赤道儀との通信途絶が起き…
淡いストリームを狙って5時間撮ってみたがストリームの明るい所しか写らず、他はモヤモヤで終わった。もうちょっと写るかと期待したが、残念!! 一方画像処理ではRGB合成したカラー画像のカラーバランス補正がなかなか厄介となった。LinearFit補正が効かない…
天気が良さそうな予報になり、連日の遠征となった。土曜で気温も緩んできたので撮影や観望する人は多いかと予想していたが、車は4台止まりで以前に比べて来る人が減ったようだ。2つの銀河を写野に入れたが、カメラの回転角度をいつもの設定で撮ったため、銀…
中央の明るい銀河NGC3640の周囲には殻が広がっているのは分かる。ESO(ヨーロッパ南天天文台)の記事によると、殻の周辺には遠い昔に他の銀河との相互作用ではぎ取られた球状星団が点在しているとあった。これらは宇宙をさすらう球状星団になっていくのだろう…
写真中央から右上の青っぽい銀河NGC3430,その左はNGC3424、Arp270は左下でドッキング中の特異銀河(NGC3395,3396)で、距離はいずれも1億光年近辺。銀河はどれも小ぶりなので星が邪魔になってきた。BTXは使っていないので最初から処理するのも面倒だと言う事で…
くじら銀河に似た感じだと思っていたら、海外サイトでは Goby fisf Galaxy (ハゼ銀河)と書いてあった。SIMBADデータでは距離6100光年・直径10.3万光年で、バルジは赤っぽく腕は青が強いので、大きく撮れたら結構カラフルのようだ。ただ他には特徴を書いた記…
寒さは薄らいできて久々に山での撮影へと出かけた。久々撮影だと何かとトラブルが出てくるが、この夜はオフアキで使っていたQHY5iiガイドカメラがノイズが激しくなり、星は写らず使えなくなった。10年近く使ってきたので寿命なのか??オフアキ用にカイドカメ…
先日Ginji150でのオフアキ化のテスト撮影では、ガイドカメラはASI174を使ったが、遠征ではGinji用には違うガイドカメラにしないといけない。出番の少なくなった古いQHY5Liiがあるので、これが使えるかテストしてみた。PHD2画面に星は出るか不安ではあったも…
出番の減ったポタ赤+デジ一眼で久しぶりに撮ってみた。機材セットが終わり、極軸合わせをしようとしたら、何と極軸望遠鏡の暗視野照明が点灯しない。電池交換しても駄目で断線を疑い、回路を見たらマイナス側電極の半田付け部が外れていた。電池交換の際に動…
とも座にあるちっちゃな星雲で、大きい方がSh2-299小さいほうSh2-300で、おおいぬ座のカブト星雲の下の方にある。丸っこくて可愛らしい。南中ちょい前の位置から開始したので高度も低くそう長く撮れない。2時間撮れたらいいかもと始めたが、途中から雲が襲来…
エンゼルフィッシュ星雲の頭のちょい北側にあり、写真左側の橙色の反射星雲がvdB37、右側がvdB35でこちらはやや青っぽい。橙色の明るい反射星雲はアンタレス以外では珍しい。モヤモヤ分子雲が多そうだが、露光時間が多くないため強調はできず、来期再挑戦だ…
10年ぶりにM108とM97のペアを撮った。両方とも撮った事がある事もあって単独でまだ撮った事は無いが、ネットの作例の出来が良すぎて、どちらも単独で大きく撮ってみようと云う気が起こらない。SIMBADデータではM97は距離2750光年・直径5.3光年、M108は2850万…
Ginji150鏡筒での撮影をオフアキでやってみようと、ベランダでテストしてみた。天頂付近のSh2-255辺りを狙って見たがオリオン座と言う事もあり、幸いにもガイド星は一発でOKになった。オフアキだと感度の高いガイドカメラでないとガイド星見つからないは良く…
結構暗い星雲で、2400光年と遠く直径3光年とのデータもあるので、かなりガス拡散が進んでいるようだ。O3では比較的写るがHαはO3に比べて暗いので、単純には青緑色が強いのかとなるが、31時間露光の海外作例写真では綺麗なマゼンタ色であり、他の作例では青色…
雪だるま星雲とも呼ばれているとも座の星雲で、割に明るい。散光星雲だけかと思いHαフィルターと星用にRGBで撮ったみたが、星雲の右側には反射星雲が薄っすらではあるが見えている。Lフィルターでも撮った方が良かったようだ。 撮影日時2025/01/25 PM20:50~…