2024-01-01から1年間の記事一覧
NGC2282の距離くらい調べてみようとSIMBADで検索したら反射星雲としか書いておらず、他にデータはない。他にないものかと探してみると、Oxford Academyの論文が出てきた。それによれば星雲を照らす星は生まれて200~500万年の若い星団で8個で構成されていて…
CMOSカメラと50mmレンズの組合せは初めてだったため、撮影条件に手間取った。Lフィルターでのいつもの条件 1bin10分では完全に飽和して駄目となり、条件を変えて試し撮りした結果、F2.8で5分露光と決まった。やっと本番撮影を始めた所、今度はUSBデバイスの…
NGC1496は興味を引くような対象では無かったが、撮ってみたら意外と変化に富んだ星雲だった。中心部の反射星雲はとびきり明るくフィラメント風の模様が見えるが、残念ながら我が機材では細かい模様までは出ない。 撮影日時2024/12/24 PM19:30~ : 撮影場所 :…
この夜は今迄撮った事のないvdBを狙って、1対象目のvdB18(ペルセウス座)に続いて2対象目にvdB29を撮った。vdB自体はまあまあ明るいものの、付随する分子雲はvdB18の時と比べてたいそう暗い。SIMBADで距離データを見ると、vdB29は515光年でvdBを照らす恒星HIP…
合体中の銀河はNGC3690(Arp299)で距離は1.5億光年、その左上に斜めに細いストリームが伸びていて関係する2つの銀河(Arp296)は8億光年と随分遠い。NGC3690は2つの銀河A,Bからなり、上方向に長い尻尾が出ていて、これはアンテナ銀河のように合体に伴ってできた…
低高度からの撮影開始となるため、半年ぶりの面の木での撮影となった。風なし快晴の絶好条件と言う事もあり撮影の方で賑わった。撮影もトラブル少なくてはかどり、また久方ぶりにお会いした星友さん達とも話ができて良かった。vdB18付近の分子雲は割に明るく…
ベランダでの2晩撮影となり、反射望遠鏡ではカメラ回転装置がないので位置合わせ作業は気を遣うが、何とか1~2°程度のズレで収まった。撮影済み画像のプレートソルブで写野中心座標は解析されて望遠鏡は自動導入されるので、作業は楽なものだ。この星雲は綺…
NGC520はよくある衝突中の銀河の中では、全天で最も明るくて望遠鏡での眼視でも衝突中だと分かるのだそうだ。眼視だとへの字に折れ曲がって見えると書いた記事があり、写真を見ると銀河の明るい部分で「逆への字」になっている部分かと思われる。一度見てみ…
遠征でのIC59,63に比べてベランダ物はどうなるかと比べてみた。望遠鏡もカメラも違うが写野はほぼ同じ程度となる。処理のポイントはPixInsight内蔵のGraXpertでの背景補正なのだが、先回はWBPP integartion後の画像では画像周辺に出る黒塗りの影響で内蔵GraX…
WBPP後のLRGB各画像をGraXpertで処理しRGB合成した所、背景と言うか分子雲自体も酷いまだら模様になってしまい処理続行を一旦諦めた。GraXpertでのアンカー配置をあれこれ変えても改善しない。試しにPixInsight内蔵のGraXpertを使ってライト画像1枚を処理し…
背景の淡い赤星雲がやたら多くて補正はどうも怪しいが、それはさておいてNGC1788を強調し過ぎると飽和範囲が広がって元も子もなくなるため、マスク併用でHDR Miltiscale transformで処理してみた。マスクはColor maskスクリブトでBlueのものを青星雲以外はCl…
星雲の明るい所はそこそこながら、淡い所は薄っすら過ぎてさっばりだ。Lの代わりにHaに時間をかけた方が良かったようだ。次に活かそう。天体サイズはどうなんだろうと調べてみたが、ネット情報では見つからなかった。では距離データはと調べてみたら、SIMBAD…
まばゆい邪魔なツィーを写野に入れない構図でやってみた。羽を広げた魔物がガオォォーーーと吠えている風で面白い。羽の部分の青緑色を出そうとO3を使って見たが、O3ではほとんど写らず、RGBでは明るく写り、反射星雲だと初めて分かった。 日時2024/11/06 PM…
IC1805単独で撮ってみたが、淡いHiiが思ったほど写らず写真右側はがら空きっぽい。NBRGBスクリプトを使って星雲と星がバランス良く合成できたのが収穫で、1つ進歩できた。NBRGBスクリプトで良い時とそうでない時があり、定量的に比較出来ていないので良くな…
CMOSカメラ+カメラレンズ組み合わせでの撮影が思っていた以上に有用で、ピント合わせの問題を解消してからは、手軽さもあって出番が多い。星友さんから固定方法は?との質問もあり、以下まとめてみた。 右の写真は、アリガタレールへ固定した 三脚座へQHY CM…
今夜は持ってくれるかなぁーーと撮り始めたが、やはり予報通り2時間強で雲が広がってきた。ベランダだと準備も撤収も楽ちんな点が良い。更にGraXpert登場でベランダ撮影の垣根が低くなった事もある。カメラレンズでは望遠鏡撮影よりは星雲は明るく写るので、…
NGC80は写真中央下にある大きな銀河で、この領域の親分格となっている。残りは子分となるが、子分のうち左やや上にある2つの渦巻銀河は腕が捩れていて相互作用中の関係(Arp65)になっている。捩れた腕の先にはひょっとしたらストリームがあるのかも・・・・。…
Abell85は淡くて難物のため5時間くらいやれたらとやってみたが、雲がやってきて3時間でお仕舞となった。3時間でも輪郭程度は写っているものの、かなり淡いガスは赤っぽくあるなぁーー程度で冴えない。左の真丸Sh2-170はおまけ。Abell天体は惑星状星雲である…
西空低空に雲があるものの見えるかもと、自転車の前かごに双眼鏡・3脚とカメラバックを積んでペダルをこぎ、猿渡川の堤防へ行ってみた。狭い堤防で車はほぼ通らないので、散歩やジョギングに利用する人は多い。待つ事30分暗くなってきて目を凝らすと薄っすら…
惑星状星雲と言えば先ずはナローで開始が習慣になっているが、RGBでも良く写ったのでHαやO3で撮る必要もないくらいだった。4600光年と遠いものの色鮮やでガス濃度が高いのだろうか。惑星状星雲では周囲にガスが濃縮してるように見えものが多いが、国立天文台…
撮るぞの段になって雲が広がって已む無く中止が2回ほど続いていたが、やっと撮れた。ベランダの床温も下がって汗ばむ事は無くなり、椅子に腰かけて夜空を見ながらの撮影も久方だ。ビールでも読みながら・・・片付けがしんどくなるのでそれは止めた。 撮影日…
糸引き銀河の糸はどちらのものか? SIMBADで銀河サイズを調べて見ると、中央のArp295aは長径11万光年、上側の相方Arp295bは6.6万光年となっていたので、糸は主に相方の方からのようだ。下側の糸は途切れているように見えるものの、Arp295bの軌道に沿っている…
PixInsightでのスクリプトが続々登場していて、楽々画像処理の傾向だ。GraXpertも内蔵タイプが出てきてたので入れてみた。更にToolBoxなるものがあるとの記事を目にして早速入れてみたが、ナロー画像とのブレンドや合成が様々な切り口でやれるとあり、追々試…
前日に機材の電気系チェックなどやっておいた事が効いて、3ケ月振りの遠征もトラブルは僅かで済んだ。PK080-101は写真中央の赤っぽいヤツで周辺に薄青星雲がある。一方PK080のやや右上に淡い赤丸のPNG798が見える。両方とも淡くもっと露光した方が良かったよ…
カメラレンズ+モノクロQHY183の組合せでの遠征撮影で、フィルータ毎のピント合わせには手間がかかり過ぎてウンザリした。そこで予めレンズにピントマークを付けてやれば煩雑な作業は省けるのではないかとやってみた。RGB,Ha,O3フィルターでピントを合わせ、…
単焦点Nikkor135mmレンズとQHY183カメラの組合せで網状星雲を撮ってみたが、予想以上に手間ひまのかかる撮影となった。オールドレンズは色収差が出るので、フィルター毎でピント合わせが必要と分かっていたが、実際に撮影してみると面倒臭さにややウンザリし…
日没ちょい前に撮影地に到着し機材設置を始めた辺りから、周りは星見の家族連れの車で一杯になってきた。そうか今宵は七夕だ。所々雲があるものの、織姫・彦星は良く見える。22時前には家族連れの皆さんは退散し、いつもの静けさに戻った。Sh2の2つは小さい…
不安定な雲行きだったものの、雲で良くない写りの物は除外しても2時間は露光できたので良かった。しかしポタ赤だとナチュラルディザリングでノイズは抑えられるかと期待していたが、背景には縞々ノイズがやたら出て処理に手を焼いた。 撮影日時2024/06/14 PM…
曇ったり晴れたりを繰り返し、天の川の見え味も良くない空模様で、3時間露光が5時間強もかかってしまった。天の川の微光星が背景だとダストの影響で赤っぽくなってしまうが、カラーバランスどうしたものかと悩ましい領域だ。 撮影日時2024/06/14 PM22:30~ :…
Abell43のフィラメント風の特徴的なガスの模様と綺麗な青系の色が印象的だ。大きく撮れたらさぞかしたが、地球から5400光年とかなり遠い。この日は北東側の対象を早くから撮ろうと久しぶりに茶臼山に出かけた。ほぼ同じ時刻に撮影に来られた方としばし雑談と…