C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2024-01-01から1年間の記事一覧

りゅう座の銀河NGC5907

当初はおとめ座の銀河を撮る予定にしていたが、南側の空には雲が居座り続けていて撮れない。已む無く雲の無いりゅう座のNGC5907にしたが、機材の関係でNGC5907しか写野に入らない。広い写野に銀河1個の寂しい写真だ。と言う事でQHY178で撮ったらのサイズにト…

おおぐま座の銀河NGC3953,NGC3917

左のエッジオンNGC3917は距離4200万光年で、右の銀河NGC3953よりも700万光年手前にある。そうやって見ると右の銀河は大きいそうだが、調べたら直径9万光年で天の川銀河と似たようなサイズだった。左のエッジオンがどちらかと言えば小型のようだ。薄雲中の撮…

おおぐま座の銀河Arp104(NGC5216,N5218)

この夜は薄雲がずーーーーと掛かり続けていて、撮った画像の背景はやや荒れ気味となった。まともな写真になるか不安だったが、処理してみるとそう悪くなくホッとした。2つの銀河間を繋ぐ星の帯とカラフル銀河は印象的だ。帯の長さはWikiでは2.2万光年と書い…

おとめ座の銀河 NGC4666,NGC4653

大きな明るい銀河NGC4666を撮影候補にしたのは、Super Windが特徴だと書いた記事が出ていたので、撮ってみよう!! 中央付近の赤色が強いのでこれか? と思ったが、全然違った。Super Windはおおぐま座のM82が有名だが、NGC4666のSuper Windは可視光では見えず…

うしかい座NGC5529,NGC5544とArp199

写真右のエッジオンはNGC5529、左上は合体中の銀河ペアArp199(NGC5544,5545)、左下の楕円銀河はNGC5557。Arp199(NGC5544,5545)が本来撮りたかった対象で、風穏やかにな夜に改めてチャレンジだ。因みにこの3つの距離データ調べてみたら、3つとも1.3~1.4億光…

おとめ座の銀河グループ Arp286(NGC5560,5566)

Arp286での特徴は何と言っても、上に位置するNGC5560の捩れた形と青色の強いディスクに赤橙バルジで、色コントラストが印象的だ。この3つの銀河の空間的な位置関係はどうなのか。SIMBADでのデータからは、中央の横たわった銀河NGC5566が一番手前にあり、捩れ…

おとめ座の銀河 NGC4654,NGC4639

NGC4654(写真左)とNGC4636(右)のペアなら多少大きく撮れるかもとやってみたが、やはり小さく60%サイズで切り取った。NGC4654は赤茶色が強くダストの量が多そうで、大きく撮れたら渦巻きの様子もメリハリがあって面白そうだ。NGC4654の渦巻腕の左側は乱れてい…

かみのけ座 M88銀河

1対象目に続いて2対象目の自動導入でもすったもんだとなった。当初別のNGC銀河を撮るため自動導入を始めたものの、写野導入がいつまで経っても終わらず先に進めない。赤道儀のバックラッシュが大きい事が原因かもしれない。対象をM88に切り替えて何とか導入…

おとめ座の銀河 NGC5054

変わった形の銀河腕が特徴で大昔の銀河合体の名残らしい。もう一つの特徴は直近20年間で超新星爆発が2回も観測されたとか。では銀河合体で超新星爆発は起き易いかとグクってみたら、生成AIの文章では否定的で「銀河合体で超新星爆発が起き易くなることはない…

しし座の銀河NGC3705,3692

2つのやや大きめの銀河NGC3705(左側)とNGC3692(右側)、下の方に群れた銀河を入れても地味な一画だが、この写野出しに思の他時間がかかった。写野を狙った配置にする上でカメラ回転は今何処を向いているのか、APTにはそれを教えてくれる機能は全く無い。この…

おおぐま座の銀河Arp294(NGC3786,3788)

撮影開始して1時間くらいは、望遠鏡が風で降られて撮ったデータはほぼ全滅となってしまった。鏡筒先端のフードを外した所振れ幅はドンと減り、もっと早くからフードを外せば良かった訳で、何とも勿体ない事をした。2つの銀河は1.3億光年の距離にあるが、どち…

おおぐま座の銀河 NGC3619,NGC3625

明るい橙色の銀河がNGC3619、右上の横向き銀河はNGC3625で、当初NGC3619は外層殻のあるレンズ状銀河かと思い撮ってみたのだが、スローンデジタルサーベイで撮影された画像を見ると、外層殻ではなく銀河の腕のようだ。レンズ状になりつつある老年の渦巻銀河と…

かみのけ座の銀河 NGC4565

数日前に面の木で撮ったデータのうち、どういう訳かBフィルターでの画像が全滅となった。ヘッダーデータ見ても異常はないが、5分露光のはずが1~2分露光のレベルで、諧調値が異様に低い。カラー合成もできないので撮り直す以外になく、この夜はBフィルターの…

おとめ座のエッジオントリオ NGC4216,4222,4208

いつもの面の木は風が強くて無理のため、久し振りに元気村での撮影となった。細長銀河とエッジオン2つ(左からNGC4222、4216,4206)が並んで、そこそこの大きさでなかなか様になる。この中央の銀河NGC4216で今年1月に超新星が発見されたとネット記事で見かけた…

おとめ座の銀河 NGC4365,4343

写野内にエッジオン・フェイスオンや楕円銀河があって賑やかなので撮ってみた。NGC4365は写真上側の大きな楕円銀河、最下端にある銀河がNGC4343で、この領域を長時間撮影した作品ではNGC4365からNGC4343近くまで伸びたストリームが写っていた。ストリームシ…

おとめ座の銀河 NGC4517(NGC4437),4517A

写真下の銀河がNGC4517(またはNGC4437)で、上の丸い銀河はNGC4517A。今回撮影した銀河のNGC4517には別のNGC番号4437もあり、当初は隠れた銀河でもあるのかと思っていた所、ネットの作例でもそれらしきものはなく何だろうと気になり調べてみた。作例タイトル…

りょうけん座NGC4631,4627(Arp281)

くじら銀河NGC4631の背中当たりにある小さい伴銀河NGC4627の一端は、くじら銀河にくっ付きそうなくらいに見える。くじら銀河の特徴のひとつは、エッジオン銀河の中で観測される最大のガス状ハローがある事だと書いてある記事もあり、下の写真ては銀河本体の…

しし座NGC3226,3227(Arp94)のストリーム

1月にこの合体中の銀河を撮ったがその後長く伸びたストリームがあると分かって、今度はその長く伸びたストリーム狙いで撮った。下の写真から推定される長い長いストリームは差し渡し70万光年くらいはありそうだ(視線方向の成分は無視)。この恒星ストリーム…

しし座 の銀河群HCG57(Arp320)

HCG57は7つ子銀河と呼ばれているが、ステラナビでのHCGメンバーは8つになっている。写真中央やや左から、1個+3個+4個と並んでいて、これらのSIMBADでの距離データでは8つとも4.14~4.57光年に入っていたので、8つが正しいような気がする。コープランド氏はNG…

いっかくじゅう座の惑星状星雲 NGC2346

NGC2346は何とか撮れそうな視直径と言う事で狙って見た。ネットでの作例ではバタフライ星雲と書かれていて、元祖さそり座のNGC6302と同じ名前ではないか? 更にButterfly Wing-Shaped Planetary Nebulaで探すと、ゾロゾロと出てきた。双極のガスの流れがバタ…

りょうけん座の銀河NGC4151,4156

鏡筒外周にアルミ蒸着シートを貼っていたが、先週の遠征では鏡筒外面に霜ドッサリとなった。一方隣で撮影の星友の鏡筒には霜降りが無く、何でこんなに違いが出るのか??アルミシートは透かすと向こうが見えるほど薄っぺらで、調べて見ると片面蒸着なのだが、…

おおぐま座 NGC2857(Arp1),2856,2854(Arp285)

上からNGC2857に次いで2856、2854と並んでトリオか?と思いきや、NGC2857は2.4億光年、下の2つは1.3憶光年だった。一番上の気の抜けたような低コントラストの銀河NGC2857は低表面輝度銀河だそうで、一般的には矮小銀河に多いらしいが、低輝度の由来を読むとな…

おおぐま座の銀河M81

前記事のNGC2805が余りに冴えない写りだったため早々に切り上げ、お馴染みにはなるがM81を撮った。北天分子雲が写っているかもとの期待があったものの、画像処理してみると相当強烈ストレッチでないと出てこず、背景のフラット補正不足もあって見るに耐えな…

おおぐま座の銀河NGC2805,NGC2820

NGC2805はそこそこの大きさながら低輝度で冴えない。隣のエッジオンNGC2820と傍の銀河NGC2814は明るく写るものの小さくてまた冴えんなぁーーーだ。ただエッジオンNGC2820は右端で右上に跳ね上がった腕が微かに写っていて(写真では淡過ぎて見えない)、相互作…

らしんばん座の星雲 Sh2-312

Sh3-308に続いてこの星雲を撮ってみたが、大きくて平坦ノッペリの星雲で魅力が乏しく2時間露光で撮影は止めた。画像処理の段になり、ISO6400での10分露光は流石に背景ノイズは酷いため、MLTやAtrous,MMTなど単独一発処理では埒か開かない。ノイズ低減ツール…

おおいぬ座の銀河 NGC2292,2293

ツイン目玉焼きのように並んだ銀河は、右側がNGC2992左側はNGC2293で、見るからに合体中だ。両方の銀河の星々や物質は共有状態になっている。特異銀河の部類ながら探査から漏れたようでArp番号が無い。そのせいかネットで検索してもハッブル撮影の写真しか出…

おおいぬ座 Sh2-308周辺

Sh2-308周辺はHaやOiiiのガスが広大に広がっているので、その神秘的な雰囲気が撮れないかとやってみた。南低空の対象なので、道路を挟んで反対側の駐車場から出る車のヘッドライトでモロ照射されるため、車の出入りがあるたびにレンズ先端に覆いで照射を防い…

うみへび座の銀河NGC2992、NGC2993 (Arp245)

写真右側がNGC2992で左側がNGC2993。両銀河の腕は繋がっているように見えるが、このペアを詳細に調査した文献にはNGC2992から星が2993へ脱出と書いてあった。星の材料も移動していて左側の銀河の中心部は星形成が盛んで綺麗だ。右側の銀河の中心部をダストレ…

ぎょしゃ座の星雲 Sh2-216、221

今までMamiyaレンズは開放F4.5のみで撮っていたが、星が歪になるなどまずい所があり、今回F5.6に絞って撮る事にした。対象はぎょしゃ座の淡い星雲Sh2-216と221のセットで、淡過ぎる事もあって2つの写野導入だけでも結構な時間がかかってしまった。その上、IS…

こいぬ座の惑星状星雲Abell24

遠征も終わって良く晴れた夜は、何か撮るものが無いかと探し、前に撮った事があるAbell24をもう一度となった。PixInsightがバージョンupになり、Starnetも2にバージョンアップとなっていた。Starnet2の威力は凄くて、星がほぼ消えてかなり強烈になった。前バ…