ベランダ撮影での一番困りものは、光害での背景グラデーションや色カブリをどう取り除くかだ。ベランダ撮影なのでナロー系フィルターを使うことで光害はグンとカットはしてくれるものの、強調には耐えられないほど、背景には妙ちくりん変ちくりんの模様が出てくる。背景補正に優れると言うPixinsightを使ってお試し期間中に背景補正をやってみた。
下の画像はモノクロCMOSで撮った惑星状星雲のL画像を使って、Pixinsightでコンポジット(PixunsightではIntegrationと言う)したもので、master biasやmaster dark, master flatもちゃんと使ってキチンとキャリブレーションは行った。写真上の左右両端は暗く落ち込み、更に変てこグラデーションができている。ベランダで撮ると大体がこんな風になる。
下の画像はPixinsightのDynamic Background Extractionを使って背景のフラット化を試しにやってみた結果で、変てこは随分取り除かれている。ネット情報を参照しての設定値や操作手順でやってみたが、一発でここまでになった訳ではない。1回の処理では「何じゃ、何も変わったとらんじゅないか」。同じ処理を4回ほどやってやっとこ見て分かる程度の改善になった。
RGB画像も同様に処理して、LRGB合成までこぎつけてみたいとは思うが、お試し期限1月中旬までに辿り着けるかは????
