C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2023-01-01から1年間の記事一覧

メキシコ半島

暗黒星雲と赤星雲はどんな位置関係なのか分からなかったが、クローズアップで見るとその推測ができそうだ。見えている星の数が違う点に着目するとも、暗黒星雲の上は少なくて、そうでない領域は多い。単純に暗黒星雲が手前にあれば、その先の星は隠されて見…

Triple Cave <Aquila>

写真下の方の明るい星アルタイルの上側にある小さな暗黒星雲、バーナードカタログではB142,B143の番号があるが、以前目にした名称ではTriple Cavesとなっていた。背景の敷き詰めたような微光星を枯野に見立てて、そこに何やらの洞窟がある・・・と連想させて…

洞窟星雲 Sh2-155

夏至近くなので薄明開始が早い。3時ちょい過ぎには北東の空がホンノリ明るくなった。最後にHaを撮っていたが、20分で止めざるを得なくなった。洞窟星雲はなかなか綺麗に今まで綺麗に仕上がった事が無く、今回はHαも撮って星雲強調に活かそうとしたのだが、1…

反射星雲 IC5076 <Cygnus>

この反射星雲は1000mm望遠鏡使わないと冴えないくらい小さいが、528mmでどうなるか撮ってみた。処理してみると、やはり冴えんなぁーーーだった。小サイズセンサーのため星が太くなり、スリム化処理に結構な手間をかけた。PixInsightのDeconvolution(画像復元…

Sh2-129の薄っすらイカ

O3フィルター15分露光でも、ダイオウイカは写っているのか分からないくらいで、3時間弱撮ってスタックしても超薄っすらにしかならなかった。次の遠征で追加撮影だ。OSCカメラ+ナローで撮った星友さんの写真では3.5時間でもハッキリと写っていたので、レンズ…

いて座~へびつかい座

週末の久々晴天とあって、駐車場は満杯近い盛況ぶりだ。前日に機材点検とNINAでの設定手順練習をして臨んだこともあり、この夜は機材トラブルは起こらず、NINAでのトラブルも起こらず済んだ。こんなトラブル無しは珍しいくらいだ。 撮影日時2023/6/16 PM23:0…

ちょい晴れ間にバンビ

梅雨入りの翌日思いがけず晴れてきたので、NINAでの設定条件確認を兼ねてバンビの横顔を撮った。当初HOO合成画像とRGB画像を合成するつもりで撮影したものの、O3は何も写っておらずHOO合成は止めた。Ha画像はバッチシ写っていたので星雲強調用マスクとして使…

M8,M20,猫の手 <Sagittarius>

M8干潟星雲の撮影は5年ぶりとなった。写野導入と撮影をNINAでやろうと予定していたが、思わぬトラブルで手動導入かつタイマー撮影となった。EQ DirectケーブルのRJ45コネクタの爪が折れて固定できず、応急にとテープで固定してみたが、少しケーブルが動いた…

NGC4319とクェーサー(Markarian205) <Draco>

NGC4319を撮ってみる気になったのは、すぐ近くにあるクェーサー(マルカリアン205)が写ると言う記事を見かけた事による。下の切り抜き写真にマルカリアン205の位置を示した。銀河NGC4319は8000万光年で、マルカリアン205は10億光年の彼方にあっても、我が天の…

NGC5719, NGC5713 <Virgo>

写真左のNGC5719はダストレーンが明瞭で赤っぽく、一方右側のNGC5713は青っぽい渦巻で色の対比が綺麗なペアだ。昨年撮ろうと計画したものの、撮り損ねていた。2つは近い距離にあり相互作用(重力)を受けているため、左の銀河は銀河腕が波打っているように見え…

はくちょう座 またまたWR134

4日前にWR135をCCDカメラで3nmフィルターで撮ったが、今度はL-extreamフィルターを使ってデジ一眼でWR134を撮ってみた。WR134の写りは3nmフィルター撮影の写真と似たようなレベルでリング半周止まりだ。しかし三ケ月星雲や目立つ赤丸のSh2-104が加わると写真…

Arp91(NGC5953,5954) & NGC5951 <Serpens(Cauda)>

写真右端に近接している2つの銀河(NGC5953、5954)は合体中の銀河で、相互作用の影響で腕の絡み合いやねじれが起こっているものの、この写真では残念ながら小さくて余り分からない。かろうじて銀河腕が一方に伸びている事が分かる程度だ。左端の銀河NGC5951を…

はくちょう座 プロペラ星雲周辺

WR134撮るには少し早いので、WR134近くのプロペラ星雲周辺を撮ってみた。写真のやや左下にある青光芒のある星2つはNGC8914なのだが、ナローフィルターを使ったせいで青ガスは全く目立たない。星は小さくてうるさくはないものの、赤星雲が広がるだけの一本調…

M85, NGC4394 <Coma Berenices>

M85は写真見ても分かるように外周部には超淡い殻が見えていて、これらは40~70億年前の銀河合体の名残らしい。外周部に広大な殻(シェル)構造をもつ銀河は他にもあり、特異銀河を表すArp番号の付いたろ座NGC1316(Arp154)やうお座NGC474(Arp227)などがある。GP…

はくちょう座Sh2-101星雲とWR134

WR134の撮影は初めてなのでどの程度写るか期待して撮影を始めた。月の出までRGBフィルターで星を撮り、その後ナローHaとO3での撮影で臨んだ。月光下でも天の川は見えるかもと予想していたが、流石に半月は明るくて全然見えない。更に月光がレンズフードの内…

NGC4151 <Canes Venatici>

見た目が目玉風なのでEye of Sauronの名がある。銀河腕は淡くこれが写らない事には目玉ににならないので、月の出まで目一杯撮ろうと始めた。NINAでの導入がスンナリとできて早々に撮影開始できて順調に進んだものの、終盤は少し風が出て星飛びが起こり、L画…

アルカリアンチェーン

夏星雲が登ってくるまでの間、おとめ座のマルカリアンチェーンを撮ってみた。250mmレンズでは流石に銀河は小さいものの、RGB合成すると銀河のチェーン並びは目立ってきてそう悪くない。 撮影日時2023/05/09 PM21:20~ : 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場機材 :…

へび座の星雲M16とSh2-54

Antlia 3nm HaとO3でHOO合成をやってみようとM16,Sh2-54対象に撮ってみた。先日のSh2-27撮影ではMamiyaレンズのヘリコイド部の補強ステーに手を加えて撓みを減らすようにした事で以前よりは星流れは減った。そこで今宵も同じ組み合わせで撮影する事にしたが…

へびつかい座 星雲Sh2-27の中心付近

Antila 3nmフィルターを使ってみようと、へびつかい座の大きな星雲Sh2-27の中心付近を撮ってみる事にした。たて座辺りのM16やM17にしたかったが、まだ撮れる高さには無く、なおかつ2時間先には曇ってくる予報なので待ってられない。Sh2-27全体は85mmや50mmカ…

りゅう座 NGC6543(キャッツアイ星雲)

排水管工事がほぼ1ケ月かかって終わり、機材が撤去された事で久々に北側ベランダで撮影できた。工事着工前の確認で38年前の新築時のいい加減工事の跡が発見されたり、不適切な構造となっていた箇所も出てきた。改修して後顧の憂いは無くしたが、排水管工事会…

O3フィルター Antlia 3nm vs Optlong 6.5nm

先日木星状星雲撮影で、Antlia 3nm O3フィルターが15分露光全く写らなかったため、フィルターが本当にO3なのかと疑わしいと書いた。Antlia 3nm O3とOptlong 6.5nm O3を同一の電動フィルターホイールに組付け、うみへび座のAbell 33を撮影して比較してみた。…

さそり座と天の川

深夜になって東の空は幾分暗くなったが、少し霞みがちな空具合では、たて座辺りの天の川は明るいがボンヤリだ。そんな中で撮影を始めたが30分で曇って来た。雲が目立ってきた時のショットは取り除いたと思っていたが、右下の方は既に雲がかかっていて妙な模…

りょうけん座の銀河NGC4217

NGC4217はM106銀河を撮ると添え物で写野に入れる事か多い。NGC4217には中央に暗黒帯がくっきり見え、ハッブルの写真では銀河腕はほのぼのとした青色の光芒を放っていて綺麗だ。が、画像処理してみると黄銅色一辺倒で、期待した青色光芒は超薄っすらだ。 撮影…

さそり座 Sh1-1,Sh2-7 & 蒼馬星雲

先日購入したAntlia 3nmフィルターHa,O3を使って木星状星雲を撮ってみた所、Haは15分露光でそこそこ写っていたものの、同じくO3での15分露光が全然写らない。フィルターがおかしいのかどうか分からない。中華品質だとO3の袋にS2でも入れたのではないかと疑い…

おとめ座の銀河NGC4273,4281他

おとめ座のM61銀河の上(北側)にあり、写野内の銀河の色の違いが面白い。中央寄りの青い渦巻銀河NGC4273以外はどれも黄色い。NGC4273の周りはレンズ状銀河とあり、右上端は横向きの渦巻銀河となっているが、レンズ状に差し掛かっていそうな色合いだ。写野内の…

おおぐま座の矮小渦巻銀河 IC2574

IC2574は別名コディントン銀河と呼ばれいてて、分類は渦巻銀河なのだそうだが不規則銀河風だ。近くには大型銀河のM81があって、そのグループには入っているとあったが、相互作用するような環境にはないらしい。銀河腕は星形成が盛んなようで華やかな赤や青色…

しし座の銀河 NGC3239

いろいろな事に追われてなかなか遠征できなかったが、はざまの一息の折に快晴となって、一月ぶりの面の木詣ができた。しかし久々の遠征で機材トラブルとなり、なかなか思ったように撮れない。ガイドカメラが動かず予備機で凌いだが、翌日家でテストしてみた…

NINAフレーミングでのプレートソルブ

フレーミングでの対象導入では、メニューに 「中心合わせ」があり、まだやった事が無いため テストしてみた。 対象をM95銀河にして導入し、写野内には入って いたので「導入と中心合わせ」ボタンを早速押し てみた。 プレートソルビング用画像での露光時間は…

NINA試行その2 M97フクロウ星雲

先回とは赤道儀接続のドライバーを代えて、NINAでEQ-Ascom、ステラナビはPoth Hubとしてみた。結果は問題なしで、NINAでのアライメントと同期の結果はステラナビにも反映できた。一方ターゲット導入後のプレートソルビングも10秒未満で完了し速い。シーケン…

NINAで撮ったNGC2359カブト星雲

NINAも評判が良いので使い方勉強と言う事で、NGC2359を対象にやってみた。機材の接続はAPTと同じ手順で大差なく、星図ソフト(ステラナビ)はEQ_Ascomで接続し、NINAからはPoth Hubで接続できた。カメラやフィルターホイール接続も特に問題なし。フレーミング…