C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

M88 <Coma Berenices>

1対象目に続いて2対象目の自動導入でもすったもんだとなった。当初別のNGC銀河を撮るため自動導入を始めたものの、写野導入がいつまで経っても終わらず先に進めない。赤道儀バックラッシュが大きい事が原因かもしれない。対象をM88に切り替えて何とか導入はできたが、赤道儀を直さないとまた次もしくじる。

撮影日時2024.04.02 AM01:10~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100 + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120ガイドカメラ + PHD2(NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×5枚、RGB : 2bin 各5分×3枚、総露光時間 95分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

NGC5054 <Virgo>

変わった形の銀河腕が特徴で大昔の銀河合体の名残らしい。もう一つの特徴は直近20年間で超新星爆発が2回も観測されたとか。では銀河合体で超新星爆発は起き易いかとグクってみたら、生成AIの文章では否定的で「銀河合体で超新星爆発が起き易くなることはない」だった。
それではといろいろ調べてみたら、有名なアンテナ銀河での星形成を調査したチームの結果によれば、アンテナ銀河の明るい部分は爆発的な星形成が進んでいて、100万年後には超新星場発が頻発して銀河は一段明るくなると予想、との記事があった。更にArp220の電波観測を長期間行った欧州の大学のレポでは、合体銀河Arp220で同時期に7つの超新星爆発を確認との記事(2011年)もあった。
生成AIの文章は当てにならない。!!

撮影日時2024.04.02 AM00:20~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC

NGC3705,3692 <Leo>

2つのやや大きめの銀河NGC3705(左側)とNGC3692(右側)、下の方に群れた銀河を入れても地味な一画だが、この写野出しに思の他時間がかかった。写野を狙った配置にする上でカメラ回転は今何処を向いているのか、APTにはそれを教えてくれる機能は全く無い。この点NINAはフレーミングに予め写野画像データを表示できるので、何とか分かる。この夜はAPTで始めたが、やってるうちにこの点に気が付き、結果骨折り損となった。NINAも安定していつも問題なくと言う訳でもないので、使い分けが必要だ。

撮影日時2024.04.01 PM21:00~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100 + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120miniガイドカメラ + PHD2(NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

Arp294(NGC3786,3788) <Ursa Major>

撮影開始して1時間くらいは、望遠鏡が風で降られて撮ったデータはほぼ全滅となってしまった。鏡筒先端のフードを外した所振れ幅はドンと減り、もっと早くからフードを外せば良かった訳で、何とも勿体ない事をした。
2つの銀河は1.3億光年の距離にあるが、どちらも活動銀河となっていて結構明るく写った。上側の銀河NGC3788と下側の3786双方に淡いストリームが見えているが、2時間程度で写ったので割に濃いストリームと言える。

撮影日時2024/04/01 PM20:00~ : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×7枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 130分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC


NGC3619,NGC3625 <Ursa Major>

明るい橙色の銀河がNGC3619、右上の横向き銀河はNGC3625で、当初NGC3619は外層殻のあるレンズ状銀河かと思い撮ってみたのだが、スローンデジタルサーベイで撮影された画像を見ると、外層殻ではなく銀河の腕のようだ。レンズ状になりつつある老年の渦巻銀河と言う事か。紛らわしい銀河だ。
処理を始めてみると銀河が小さく冴えないため中断し保留していたが、2.5時間も撮って没にするのも勿体ないため仕上げてトリミングした所悪くない!!。

撮影日時2024.03.13 PM20:50~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : FC100 + QHY183Mカメラ + Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120ガイドカメラ + PHD2(NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert

NGC4565 <Coma Berenices>

数日前に面の木で撮ったデータのうち、どういう訳かBフィルターでの画像が全滅となった。ヘッダーデータ見ても異常はないが、5分露光のはずが1~2分露光のレベルで、諧調値が異様に低い。カラー合成もできないので撮り直す以外になく、この夜はBフィルターのみの撮り直しが目的での遠征となった。
撮り直しは0時前に終了し天気も良く勿体ないので、まだ撮った事のないNGC4565を狙ったが、構図としては良くなかった。

撮影日時2024.03.16 AM00:30~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
   Ginji150 + MPCC + QHY183カメラ + ASI LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC,GraXpert

NGC4216,4222,4208 エッジオントリオ <Coma Berenices>

いつもの面の木は風が強くて無理のため、久し振りに元気村での撮影となった。
長銀河とエッジオン2つ(左からNGC4222、4216,4206)が並んで、そこそこの大きさでなかなか様になる。この中央の銀河NGC4216で今年1月に超新星が発見されたとネット記事で見かけたので、2年前に撮った写真と比べてみた所、超新星はまだ輝いていてはっきりと写っていた。

撮影日時2024.03.13 PM20:30~  : 撮影場所 : 旭高原元気村
   Ginji150 + MPCC + QHY178カメラ + ASI LRGBフィルター
   SynScan On GPD + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、NINA撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC
◆NGC4216の超新星
 写真右側で矢印の先が超新星sn2024gy