C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

NGC7380 鳳凰星雲

遠征ならずの天気が続いて3ケ月近くになる。今までも夏場の遠征できない天気が多いものの今年は異状だ。夏場6~8月での自分の遠征記録を遡って調べてみた。2015年は現役中なので割り引く必要はあるが、今年はやはり異常だ。
  年   2015 2016 2017 2018 2019
遠征回数   1    3    3     4   0
今回UPした画像は、2015年の夏場遠征で撮ったNGC7380星雲で、遠征でのLRGBデータと2014年にベランダで撮っていたHαデータを合成したもの。ブログには今回初めてのUPとなる。

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撮影日時 LRGB 15.08.15 面の木 Ha 14.09.29 ベランダ
機材   TS25cm反射(F4,1000mm) + MPCC + BJ42L + Baaderフィルター(LRGB,Ha)
EQ6Pro + QHY5-ii +PHD1
撮影条件 カメラ冷却温度 0℃
     L:10分×12 RGB : 10分×2枚、Hα : 15分×6枚 総露光時間 230分
画像処理   ステライメージ7, Photoshop CS5
     L+HaとRGBを合成
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閑話休題
流石に時間持て余し気味でネット映画での暇つぶしが増えてきた。観た中でタイトルがThe heavy Water Warと言うテレビ映画が面白かった。題材はナチス占領下のノルウェーにあった原爆製造に使う重水の製造設備を英国特殊部隊が破壊すると言うもので、これまでにも何度か映画化されている。「テレマークの要塞」もそのひとつ。
この映画の面白い点は英軍特殊部隊の活躍ではなく、ドイツでの原爆開発の中心人物ハイゼンベルク(量子論で有名な物理学者)が、何を考えどうふるまったかを描いている事だ。量子論の当時の高名な学者のボーアも登場したり(残念ながらシュレディンガープランクは出てこない)、プルトニウムを作るための原発炉作りの実験をやっている場面も出てきて当時の技術レベルを描いていて興味深い。