C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

みすがめ座の土星状星雲(NGC7009)

土星状星雲は明るいので短時間露光で試写してもくっきり写る。これで短時間露光で済むと勘違いしてしまった。土星状星雲の視野角は1.7分とあり、先日のNGC6781と視野角サイズは近いが、短時間露光では星雲の中心付近は明るい部分しか写らず、外に広がったガスは見えてこないので、小さくなってしまった。カタログ通りの大きさとなるように写すには、それなりの露光時間が必要になる。
下の写真は50%トリミングしたもので、中心付近の明るい部分しか写っていない。星雲の上下にポツンとちょっと淡い塊が見える。これは星雲中心から噴出したジェットガスの先端で、長時間露光すればガス全体が見えてきて土星の輪っか風になるようだ。
多段露光かつたっぷり露光も必要となると、3色フィルター撮影でやると結構手間がかかりそうだ。SⅡではHαに比べて3~4倍くらいの露光時間にしないと写らないので、晴れ間が続く夜になったらやってみよう。

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撮影日時 : 2019.08.11 PM22:10~ 撮影場所 : ベランダ
機材        : FC125(F8,1000mm) + QHY178M + Baader ナローフィルター
     EQ6Pro + ASI120MM + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-15℃ 1bin, gain=1, offset=270
                 Hα、OⅢ : 各1分×10枚、S2 : 3分×10枚 、総露光時間50分
画像処理 : ステライメージ8でSAOカラー合成、Potoshop CCで調整