C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

カリフォルニア星雲 (ベランダ)

きりん座にある小さな星雲Sh2-207,208を撮ってみた所、微かにしか写らず無理だと諦め、こんな時はとお馴染みの明るいカリフォルニア星雲(NGC1499)に向けてみた。この星雲は200~250mmのカメラレンズや短焦点望遠鏡で撮って丁度良い大きさなので、1000mmでは一部しか撮れない。星雲のうねうねの目立つ上半分(西側)の更に半分くらいの所に絞った。
Hαは当然明るく写ったが、O3は物凄く微か、S2はHαほどではないが写る。調べてみるとHβ輝線が強いと書いてあった。これは強烈な紫外線源が近くにある事を指している。残念ながらこの写真には写っていないが、星雲の南側すぐ近くの4等星メンキブは星雲から80光年の距離でかつHR図でスペクトルO型となっていた。O型星は主系列星では最も明るく高温の星で、表面温度が太陽6000Kに対して30000~60000Kと強烈だ。

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撮影日時 : 2019.11.06 PM22:20~ 撮影場所 : ベランダ
機材 : 25cm反射(F4,1000mm) + MPCC+ QHY9カメラ + Optlongフィルター
   EQ6Pro + QHY5-ii + PHD1 (オフアキシスガイド)
撮影条件: カメラ冷却温度-20℃, 1bin
                 Hα : 10分×6,  O3: 10分×3, S2 : 10分×6枚 総露光時間150分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC