NGC2175は明るいのでハッブルパレット合成でやってみようと、最初にSiiフィルターで撮ってみた。Siiに次いでOiiiも撮ってみるとこちらも明るいと分かった。これならハッブルパレットがやれそうだと分かって、3色を一通り撮影した。南側ベランダでは庇が邪魔で撮影も2時間が限度となるが、SiiやOiiiも明るく写る星雲は数えるほどしかないので、NGC2174はその珍しい対象の一つだ。
ハッブルパレットでのSHO合成だと背景も星色も変テコ色になる。背景色は星雲をマスクして調整できても、星色は赤紫に偏っていて何ともならない。そこでHOSのカラー合成画像を作り、マトリクス色彩補正で星色中心に調整してから、星だけを抜き出してSHO画像に合成してみた。これで星色の違和感は大分薄れる。
撮影日時 : 2019.11.05 PM23:20～ 撮影場所 : ベランダ
機材 : Ginji150 + 2korrﾚﾃﾞｭｰｻ (F2.9, 430mm) + QHY9ｶﾒﾗ + Optling HOSﾌｨﾙﾀｰ
EQ6Pro + QHY5-ii + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃
Hα, Oiii,Sii :1bin 各10分×4枚 総露光時間120分
画像処理 : ステライメージ8で HOS, SHOカラー合成
