C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

NGC2976近くの彗星 C2019Y4

最近話題のC2019Y4アトラス彗星を撮ってみた。短焦点鏡筒ならM81や82を写野に入れて撮れるが、短焦点鏡筒は持って無いので、我が鏡筒で他に写野に入れるものは無いかと見てみると、NGC2976銀河なら写野に収まりそうだと分かった。
コメットは結構移動するので、5分露光で12枚撮影したものをそのままコンポジットしてしまうと彗星の核は点々と連なって変な写真になってしまう。5分×4枚のコンポ画像から彗星を抜き出し、12枚コンポ画像に上に乗っけることにした。
12枚コンポ画像上のコメットをマスク使ってGB明度とRGB輝度を下げてやると背景に埋もれた風に目立たなくできる。一方4枚コンポ画像からは同様にマスクでコメットは抜き出せる。
所で写真右端の銀河NGC2976はのっぺりの白っぽい銀河で何だか変だ。調べてみるとM81銀河の子分の矮小銀河とあった。なおかつ星生成が終わってしまって、赤星雲の元の水素ガスはほぼゼロで、青白い若い星も中心部にチラホラだとあり、なるほど。

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撮影日時 : 2020.03.18 PM22:20~ 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : FC100 + FC35 (F5.2, 528mm) + Canon KissX6i(HEUIB)
          SynScan On GPD + QHY5-ii + PHD1 (APTディザリング)
撮影条件 : ISO3200, 5分×12枚 総露光時間60分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC