C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

Sh2-311再処理

PixInsightの強調ツールの一つExpornential TransFormationのPIP Functionを使う上で必要になる強調曲線の微分係数最大値をExcelで計算できるようにしたので、早速画像処理に使って見た。題材は、ほぼ1年前に撮影したとも座のSh2-311星雲で、淡い星雲の割に露光時間は2時間ちょいのため、ステライメージ+Photoshopでは余り綺麗にならなかった。なお今回の処理では1年前にステライメージでコンポジットしたL,R,G,Bの各画像を使ったので全てPixInsightでと言う訳ではない。
強調処理は、MaskedStretch, ArcsinhStretch,とExpornential TransFormationをやってみた所、今回画像ではMaskedStretchはくすんでしまってイマイチ、ArcsinhStretchでずっと強調していくと星が肥大化してきてイマイチ、Expornential TransFormationのみだと青の星色が余り出ないなどそれぞれの特徴が出て面白かった。結局最初のストレッチは星色が良く出るArcsinhStretchで行い、その後はExpornential TransFormationで強調した方が星色出しと星雲強調には良い結果となった。
マスク作成はスクリプト集にあるColorMaskが大変便利で、Photoshopでのチャンネルでの画像操作に相当する作業がボタン1つで必要な画像が出て来る。至れり尽くせりだ。星雲強調ではStarNet画像を元にRangeSelectionで明るさ別にマスク3つを作成し使用した。

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20.02.18撮影(面の木) Ginji150+MPCC+QHY9カメラ,露光時間 145分
1年前の処理画像は下記記事参照

kenwoodyjoy.hatenablog.com