C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

Arp1(NGC2857),Arp285(NGC2856,2854) <Ursa Major>

上からNGC2857に次いで2856、2854と並んでトリオか?と思いきや、NGC2857は2.4億光年、下の2つは1.3憶光年だった。一番上の気の抜けたような低コントラストの銀河NGC2857は低表面輝度銀河だそうで、一般的には矮小銀河に多いらしいが、低輝度の由来を読むとなかなか興味深い。銀河群などのまとまった集団には属さず孤立無縁の環境にあり、銀河の吸収や合体がないため明るいバルジや盛んな星形成は起こさないのだそうだ。ではどうして銀河としてまとまっているかと言うと、豊富なダータマターの手厚い保護が効いているらしい。そこで低表面輝度銀河はダークマターの研究対象になっているとあった。へぇええそーなのかぁーー。
一方真ん中の銀河NGC2856にはヒゲのようなものが見えるが、これは何じゃ? と調べてみたら、この銀河を観測研究した記事が見つかった。それに依ればこの銀河の下にあるNGC2854と互いに周回し合う相互作用の関係にあり、NGC2854からはぎとられた星やガスが成因だと。NGC2854も腕の両端に超淡いストリームがあるように見える。海外の写真作例を探した所、かなり長く伸びたストリームがあった。あと1時間くらい撮ればストリームが写ったかもで、下調べが足りんかった。

撮影日時2024/02/12 PM20:30~:撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY178Mカメラ + ASI LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オアアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×6枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 120分
画像処理 : PixInsight, Photoshop