遠征では今まで望遠鏡を使ってのオリオン星雲撮影はやった事がない。明るくてすぐ撮れるのでナローバンド撮影での練習には持って来いで、ベランダで何度か撮影していた。ただナローだとオリオン星雲近くの青白星雲(通称ランニングマン)は写せないし、周囲の分子雲も写らないので、赤と橙色のノッペリ写真になって面白みに欠ける。諸兄がこぞってハッブルバレットに走る気分も分かる。
星雲の明るい部分と周囲の分子雲では輝度差が大きくて、多段露光撮影は普通になっているので、自分もそれにならって撮影した。画像処理では白飛び域の抑制を心掛けてやってはみたが、周囲の分子雲の底上げにつれてどうにも白飛び部は広がってしまって、トラペジウムは埋もれてしまった。いっそHDRにでもしてと思ったが、それはまた別の機会に譲る。
撮影日時 : 2017.11.11 PM23:17～ 撮影場所 : 愛知県茶臼山面の木
機材 : FC100+FC35 (528mm, F5.2) + Canon Kiss X6i(HEUIB)
SynScan On GPD + QHY5-Ⅱ +PHD(BackyardNikonディザリング)
撮影条件 : ISO1600 20秒×6枚, 2分×6枚
ISO3200 3分×6枚 露光時間計 32分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC
