10年くらい前に観望会で、この星を見ると長寿になると言われて興味深く眺めた記憶がある。長寿伝説は紀元前の中国の伝説に由来したもので、土煙や砂塵漂う戦乱期には見えず平和な時の冬に見えることから、道教に出てくる神様と結びついて崇められるようになった、と記憶している。長安(現在の西安)の緯度は名古屋と同じ程度なので、そこからのカノープスは真っ平の平野の先で地平線近くで冬にしか見えない明るい星となるので、何かロマンを感じさせるなぁと思った。
写真の地面のちょっと上で樹木の間に明るく輝いているのがカノープスで、地球から310光年の距離にある。
撮影日時 : 2019.12.28 PM23:45 撮影場所 : 茶臼山面の木
機材 : コシナ24mm F2 + Canon KissX6i (HEUIB) 三脚固定
撮影条件 : ISO6400、 10秒1枚
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC
