C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ファインダー暗視野照明の自作

視力も衰えてきて暗い空だとファインダーの十字線が見え難い。アライメントで十字線センターに星を合わせようとしても十字線が見え難く、「センターはこの辺りかな?」となるのですんなり終わらない。短焦点ならそれでも問題ではないが、長焦点・狭視野ではカメラ写野にアライメント星が入らない事も度々なので、ファインダーセンターへの導入精度は重要になる。稼働している望遠鏡4台のうち3台はファインダー十字線が細いので、暗視野照明の付いたファインダーにすると結構な値段になってしまう。月ありで遠征もないこの時期に暗視野照明装置を作ってしまおうとやってみた。
右の写真は出来上がった装置をファイ 
ンダーに付けた状態。
LEDの明るさを調整できるようにした
ため、コントロールボックスがちょっ
と大きくなってしまった。



自作例をWebで調べてみたらアクリル棒を使った例があり、
このアクリル角棒の直角曲げが一番厄介そうに思えた。
が、いざやってみると以外と簡単にできてしまった。右の
写真のように曲げカ所のみを半田ごての小手先に近付けて
加熱し、徐々に曲げていく。加熱範囲が狭いので指が熱く
なることもない。両側を交互に加熱して曲げ、を何度も繰
り返し、直角になるまでジワジワと続けるのがコツだ。

◆電気回路と材料・パーツ
LEDの明るさを調整できる方が便利なので、
可変抵抗器で電圧調整できる構成とした。
材料・パーツは
・アクリル角棒3mm x 1m
・LEDレッド径3mm(カーボン抵抗付)
・可変抵抗器(ボリュームVR,10KΩ)
・On/Offスイッチ(パネル固定用)
・電池Box(LR44 ☓ 2個で3V)
・ケース用アルミ板0.5mm,10cm x 30cm
可変抵抗器はボリューム調整用に使うタイプなので2回路の端子がある。ここでは1回路しか使わないので、使わない回路用の端子はニッパーでカットし、更にA特性を使うため端子2と3だけにしておくと(不要な端子1はカットする)、半田付けや組み立てがやり易い。(A特性 : 可変抵抗器つまみを右回転させると抵抗が下がる特性=右へ回すとLEDが明るくなる)

ケースはアルミ板を切って曲げ、可変抵抗器とOn/Offスイ
ッチを固定するための穴はドリルとヤスリで加工。
なお可変抵抗器をスイッチ付きにすれば、On/Offスイッチ
は不要になる。

ベランダで試した結果では明るさMin(抵抗Max時)でも十字
線はLED無よりは見えたので、山での暗夜なら十分使えそ
うな感じだ。
なおこの装置は正しくは「暗視野」ではなく「明視野」だ
と友人から指摘があったので付記しておく。
目的は同一でも何を明るくするかの違いがあり、十字線を
照らすのが「暗視野」、背景を明るくして十字線を見易く
したのが「明視野」となる。