12/22に撮ったデータの未処理のものがやっと処理が終った。別に年越しになっても困るものではないものの、何となく区切りを付けたくなる。
NGC2170は不思議な姿をしている。明るい星の周りの赤やピンクの散光星雲や青緑色の反射星雲は珍しくはないが、星周辺のガスの流れが縞模様のようにはっきり見える点は他にはない特徴だ。どんな物理過程があっての事かは分からないが興味深い。赤系の散光星雲でも領域で色相が違う点も面白い。
淡い対象だと分かっていたので、東の空の20度辺りの位置に上って来た頃から撮影を始めたことで、5時間ぶっ続けでも赤道儀反転無しで撮り終える事が出来た。
撮影自体はフィルター切り替えもQHYのカメラ制御ソフトで全て自動でやれるので、最初の設定さえ済めば手間はかからない。撮った画像データをチェックする以外は、隣の人達とワイワイ喋っているので、暇で堪らないと言う事もない。
そう言えばこれを撮影した夜は風がややあり零下-5℃くらいになって少し寒かったものの霜降りはホンの僅かで、撤収時に機材に着いた霜をゴシゴシ取り除く作業が無くて済んだ。こんな夜は珍しい。
参考)NGC2170はオリオン座の隣のいっかくじゅう座にある。
撮影日時 : 2017.12.22 PM20:45~ 撮影場所 : 愛知県茶臼山面の木
機材 : FC100 + FC35 (528mm, F5.2) + QHY9S-M(カメラ)
+ QHY FW2フィルターホイール + Optlongフィルター
EQ6Pro + ASI120MM + PHD
撮影条件 : カメラ冷却温度-15℃, Gain11, Offset 112
L:10分×18枚、RGB:各10分×4枚 露光時間計 300分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC