木星を撮った後、機材を片づけようかと空を見ると薄曇りは消えて晴れてきたではないか。いつまた雲がやって来るか分からないと思いつつ星雲用に機材を変え、撮影時間は余り取れそうにないのでbicolorでやることにした。散光星雲はナローフィルターの2色でカラー合成できる。鏡筒反転しないといけない時間まで撮影を続け、結局
100分撮影できた。
Hα画像の一部拡大
M20は青の反射星雲が綺麗なのだが、ナローフィルターは残念ながら反射星雲は苦手だ。星雲内には水素や酸素は少なからず存在するので薄っすらながら写るが、やはり
冴えない。一方星雲の中心部は酸素濃度が高いようで、OⅢでは星雲中心が特に明るい。なのでHOOカラー合成するとRGBと違って星雲中心は白色に近く透き通った感じに見え、星雲の構造が分かる点も面白い。
Hα画像を拡大して見た所、原始星からのジェットがホンの微かながら写っていた。
撮影日時 : 2018.06.09 PM23:50~ 撮影場所 : ベランダ
機材 : 25cm反射 + 2korr レデューサ (F2.9, 730mm) + QHY9カメラ
Optlongフィルータ
EQ6Pro + QHY5-Ⅱ + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃
ビニングなし、Hα, OⅢ : 各5分×10枚、総露光時間 100分
画像処理 : カラー合成 : HOO、ステライメージ8, Photoshop CC