C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

木星

薄曇りながら木星を観望した。薄淡い黄色に見える大赤斑と3本の縞模様にガリレオ衛星のキリッとした輝きが華を添えてうっとりの眺めだ。

惑星カメラで撮影もしてみたが、気流が治まって一瞬縞模様が良く写るのはわずかで、大半はユラユラ・ボヨンボヨンと落ち着かない。
カメラのCMOSピクセルサイズと望遠鏡のF値から適正倍率(ナイキスト周波数と遮断空間周波数の比) 改めて計算してみた。RGBの代表周波数をそれぞれ650nm,550nm,450nmとして計算すると、適正倍率はR:2.88倍、G:3.41倍、B:4.17倍となる。撮影は5倍バーローを付けて行ったので、スタック後の画像を比較すると明瞭度合いはB>G>Rの順になっていて、適正倍率からの乖離分の順序のようにも見える。
次の機会では3倍程度の倍率でどうなるか見てみようと思う。

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LRGB画像の比較
イメージ 2
撮影日時 : 2048.06.09 PM22:00~ 撮影場所 :ベランダ
機材       : 25cm反射(TS社, F4, 1000mm) + ASI120MM(惑星カメラ) 
                Explorer Scientific社5倍バーローレンズ、Baader LRGBフィルター
      EQ6Pro赤道儀
撮影条件 : ビニングなし,画像サイズ 800x608, ゲイン 62,シャッタースピード0.005787sec
     Captureソフト SharpCap、LRGB 全て60sec撮影
     撮影回数 L :4回、 R・G・B:各2回
画像処理 : スタック処理        AutoStakkert(75%をスタック)
     コンポジットとカラー合成   ステライメージ8
       カラー調整とWavelet処理 Registax
     諧調補正         Photoshop CC