Abellカタログにある惑星状星雲(略名PN : Planetary nebula) のうち我が機材で撮れそうなものを調べてみた。ここで我が機材とは F4,1000mm鏡筒+小センサーCMOSカメラの組み合わせなのだが風に弱い。
それはさておいて、PNカタログはいろいろあって、Abellは淡いものを対象にしたようでデータ数86個のうちNGCやICとダブッていたのは4つしかなく、Abellカタログにも載っていない淡いヤツも沢山あるようだ。Abell同様に発見者の頭文字+番号で表示しているが、その発見者数(=論文執筆者)は40人を超えるくらいほどで人気のある研究分野のようだ。ハッブル望遠鏡で撮影された写真が引き金となったようで、さもありなんだ。
視直径データの入ったAbellカタログを手に入れ(入手先:Adventures in Deep Space)、先ずはPN の視直径が我が機材で撮って小さくない(写野サイズの20%以上)ものを選択すると13個ほどあった。しかし明るさ等級データはないため、作例での望遠鏡F値とその露光時間データを探してみて、我が機材で5時間以内を目安に選別すると、下表のような結果でたったの4つしかないと分かった。やはりAbellは超淡い。
Abell番号 |
星 座 |
天体の |
作例の鏡筒F値と |
13 |
オリオン |
2.9 |
F8.7, CCD : 8.5Hr(Ha,RGB) |
24 |
こいぬ |
6.0 |
F4.6, デジ一眼 : 1hr |
56 |
わし |
3.3 |
F8.2, CCD : 5hr(Ha,LGB) |
80 |
とかげ |
2.9 |
F10, CCD ; 3.2hr(Ha,LRGB) |
なお かに座のAbell 31(Sh2-290)はカメラの視野一杯になるくらい大きいが、昨年トライして余りに淡くて諦めたので上表には入れていない。
Abell 13は露光時間で無理なので、こいぬ座のAvell 24からスタートとなる。