C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

キンピカ鏡筒でのテスト撮影

キンピカ鏡筒では鏡筒の温度変化が緩やかになり、ピント変化が少なくなると期待できるので、早速ベランダでテストしてみた。撮影対象はとも座の惑星状天体NGC2438と星団M46で、5分露光での星像変化を目視確認してピント修正が必要となる迄どのくらいの時間がかかるかをチェックしつつ行った。
キンピカ前の鏡筒では、遠征でもベランダでも10分間隔でピント修正が必要となり、2時間露光でも実質撮影時間は3時間近くを要する。デジ一眼と違ってAscom経由CMOSカメラはブレビューでの画面更新に5~6秒かかるため、ピント修正・判定にやたら時間がかかる。さてキンピカ鏡筒ではどうなったか。
外気温は山ほどではないものの3℃と結構寒い。撮影当初は15分でピント修正が必要となったが、次は20分で修正、以降は20分間隔で修正するかしない微妙な状況となった。撮影開始して30分過ぎれば20分毎のピント修正で済むかもしれないので、ピント修正にかかる時間は半減以上が期待できそうだ。
◆写真の説明  中央の小さい星雲がNGC2438、その下の蒼い星が数多く集まった星団はM46、星雲は手前にあり地球から凡そ1400光年、星団は4900光年(距離データ出典 : SIMBAD)

撮影日時 : 2023.01.31 PM22:10~ 撮影場所 : ベランダ
機材 : 25cm反射 + TMaxコマコレ + QHY183Mカメラ + Baader フィルター
   EQ6Pro + ASI174M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -15℃, RGB :1bin 各5分×4枚、Ha,O3: 2bin 各5分×8枚、総露光時間 140分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC, GraXpert