C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

Sh2-240の阿波踊り

月の出時間を間違えた日に、もう一台の機材でぎょしゃ座とのほぼ境界にあるおうし座の超新星残骸Sh2-240を撮った。この残骸星雲は淡くて、3年ほど前に元気村でタムロンSP200を使っての3時間撮影でもさっぱり写らずだった。尤も超淡い対象を光害の強い元気村で狙ったこと自体が無謀? 無知だったようだ。

今回は元気村よりは暗い段戸山で、430mmの望遠鏡でこの残骸星雲の東側を狙った。赤い星雲あぶり出しにHαフィルターを使い、かつ月明かりがあってもHαフィルターでは星雲は撮れるので、LRGBは月の出まで、月が出てからはHαで撮影した。
撮影自体はトラブルなく済んだものの、その後の画像処理に四苦八苦。フラット補正に翌日ELパネルを使って撮影したフレームを使ったところ、全然合わない!! 
月光下のHα撮影は良かったものの、フラットでつまづいてしまった。
チマチマと色ムラ修正を繰り返して仕上がった画像を見ると、短焦点望遠鏡やレンズではフィラメント状になるが、ちょいクローズアップしたら星空背景のデフォルメ阿波踊り風で面白い。

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撮影日時 : 2018.01.06 PM19:49~ 撮影場所 : 愛知県段戸山牧場
機材       : Ginji150 + 2korr (430mm, F2.9) + QHY9(カメラ)
      + CWF2(フィルターホイール) + Optlongフィルター(LRGB,Hα)
     赤道儀EQ6Pro + QHY5-Ⅱ(ガイドカメラ) + PHD(ガイドソフト)
撮影条件 : カメラ冷却温度-15℃、Gain 11. Offset 112
               L: 10分×6枚、RGB : 各10分×2枚、Hα : 10分×12
     露光時間計 240分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC