C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おおぐま座M81,M82

この夜から極軸合わせにQHYCCDのPoleasterを使い始めた。GPD赤道儀の極軸望遠鏡はスケールパターンが古過ぎて使えず、これまで極軸合わせはSynScanのPolar Allignmentでやっていたのだが、DEC(赤緯)側のガイド振れが大きくて極軸精度は余り良くない。PoleMasterではDEC側の触れは非常に少なく驚くほど安定していて、ガイド5時間続けてもPHDのRMS値は0.2以下とGPDでは見た事もない数値となった。

閑話休題おおぐま座のM81やM82は長焦点でなくても撮れる数少ない銀河で、M81はどっしりした風格、一方M82は目立つ赤帯を締めてカラフルで面白い。M81の右側にある小さなNGC3077はM81銀河群のメンバーなので、銀河群の親分と一の子分・三下銀河となる。なおM82の赤帯の正体はM82内部から噴き出してくる銀河風と呼ばれるもので、国立天文台の2011年のすばる望遠鏡観測記事に詳述されている。

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撮影日時 : 2018.03.11 AM00:35~ 撮影場所 : 愛知県茶臼山面の木駐車場
機材       : FC100+FC35(F5.2, 528mm) + Nikon D5100(LPS-D1)
               SynScan On GPD + ASI120MM + PHD(BYNディザリング)
撮影条件 : ISO3200, 5分×15枚 総露光時間75分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC