C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

バイアス補正の必要な季節 M49,NGC4535

この画像データを処理していたら、うわっ ノイズが酷い!!。ダーク引いても背景の赤っぽいノイズと波模様の縞々が、強調どころか背景切り詰めただけで目立ってきた。

うーーむ、ディザリングしても駄目のようで、バイアス補正にトライした。
ELパネルでのフラットフレームの生データが残っていたので、寒い北側の部屋にこもってバイアスデータを撮影した。ライトやフラットデータを撮った時と外気温度が違うので良くないが、取敢えずと云う事でライト・ライトダーク用、そしてフラット・フラットダーク用のバイアスを撮った。
この暫定的なバイアス補正でも背景ノイズは隋分大人しくなった。(下にバイアス補正あり/なしで比較した)。処理は面倒になるがこれから外気温は上がっていくので、APS-Cカメラを使うには必須になりそうだ。
下の写真はおとめ座マルカリアンの南側にある一画。元々撮りたかったのは写真左の渦巻銀河NGC4535で、その下のノッペリ銀河はNGC4526で分類上はレンズ銀河とあり、楕円銀河に近いので古い星が多くて黄色っぽい。写真右の明るい銀河はM49(楕円銀河)で写野に入りそうなので入れただけとなった。M49の左上に小さくて暗いが少しよじれたように見える銀河NGC4488がある。このよじれは他の銀河との相互作用によるものだが、相手の銀河が近くに見当たらない。これだけ取り出した拡大画像を見るとよじれ具合が分かる。

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<NGC4488切り出し拡大>
イメージ 2
<バイアス補正あり/なし比較>
イメージ 3
撮影日時 : 20193.04.04 PM23:00~  撮影場所 : 茶臼山面の木
機材       : FC100(F8,800mm) + Canon KissX6i(HEUIB)
               SynScan On GPD + QHY5-ii + PHD1(APTディザリング)
撮影条件 : ISO3200, 5分×20枚 総露光時間100分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC