C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

M87銀河のジェット

M87銀河のジェットは撮ってみたい対象のひとつで、やっと昨日ベランダでQHY178Mを使って撮ってみた。流石に光害カットフィルターなしではまずいかもとLPS-P2を使い、先ずはLフィルターで試写してみた。おぉジェットが見える!!

M87銀河自体の大きさ(直径)は天の川銀河と同程度(10万光年)でジェットの長さは
7000光年(出典:JAXA)とあるが、改めてホぉぉーー。
3年くらい前にクェーサーに関するサークルの勉強会でいろいろ調べた際に、ジェットビームの話も出てきてメカニズムを知る機会があった。近場の連星系高密度天体SS443マイクロクェーサーでのビーム観測とシミレーションからメカニズム解明が進んだようで、論文を検索するとあちこちの大学で解明を競ったようだ。
そこで国立天文台の最近の論文を見てみたら、当然チンプンカンプンなのだが、ブラックホールの極近くまでの観測と解析は進んでいて、その結果の図は先日のブラックホールの写真と同じで、観測でここが埋まる、といった感じだった。

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<M87の抜き出し~ピクセル等倍>
イメージ 2
ジェットが分かる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
撮影日時 : 2019.04.22 PM21:20~ 撮影場所 : ベランダ
機材       : TS25cm反射(F4,1000mm) +LPS-P2(光害カットフィルター) + MPCCコマコレクター
       + QHY178Mカメラ + Badaa LRGBフィルター
      EQ6Pro + ASI120MM + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃ 1B gain=0 offset=270
               L : 2分×10枚、 RGB : 各2分×5枚 総露光時間50分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC