C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おとめ座 ii NGC4536

4/6撮影の最後は、昨年屈折直焦で撮ったおとめ座NGC4536を大きく撮ろうと狙った。NGC4536の情報を調べてみると所属はおとめ座 iiとあった。銀河団の位置を示す呼称で銀河集団本体から枝分かれしたような存在が ii や iii とあった。

ところでおとめ座銀河団本体の中心には、先日ブラックホールの写真で有名になったM87銀河がある。ブラックホール撮影成功のニュースの中で、研究者はブラックホールから噴き出すジェットが写せていないのが謎だと言っていた。ジェット自体は普通の天体望遠鏡+カメラでも撮影可能なので確かに変だ。この謎解きやジェット撮影は面白そうだ。でもどうやって撮像するんだろうか??
NGC4536はスターバースト銀河と言われていて、若い青白い星が多いため渦巻部は青っぽく、星の材料となる電離水素も多いため少しピンクがかっている。
25cm反射での撮影では主鏡の温度変化でしょっちゅうピントズレを起こすので、普通は2枚撮ったらピント調整を繰り返すが、この時の撮影では一度もピントズレが起きなかった。先日鏡筒後端の遮光カバーを少し細工して通風を良くしたがその影響とは考え難く、次もピント合わせが1回で済むかは甚だ疑問だ。

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撮影日時 : 2019.04.06 PM23:50~ 撮影場所 : 茶臼山面の木
機材   : TS25cm(F4,1000mm) + MPCC + QHY178M+Badaa LRGBフィルター
     EQ6Pro + ASI120MM + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃, 1B gain=1 offse=270, 2B gain=0 offset=270
               L : 1B 10分×12枚, RGB : 2B 各5分×3枚 総露光時間165分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC