C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

かみのけ座の銀河NGC4725,NGC4747

NGC4725とセットでNGC4747を写野に入れたものの、NGC4747の淡腕が写野に入り切っておらず失敗してしまった。試写の時にぎりぎりセーフと判断したのだが、画像の階調を上げてキチンと確認すべきだった。ただ当初予定していたAbell36の導入失敗で撮影中止により、NGC4725撮影での露光時間は1時間ほど多めにできたので、淡いNGC4747の腕も予想以上に良く写った。

撮影日時 : 2022.04.09 AM00:45~ 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : Ginji150 + MPCCコマコレ + QHY178カメラ + ASI LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120M miniガイドカメラ + PHD2(オフアキガイド、APT撮影)
撮影条件 : -20℃, L :1bin 10分×12枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 180分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC


参考) 撮影に使っているGinjiは接眼部の
ガタ防止にネジ6ケ所で固定しているが、
ピント合わせは、ネジを緩めないとやれ
ない。この固定ネジは前オーナーが接眼
部にメネジ加工を追加したもので、確か
に固定ネジがないと、スリーブはガタが
大きくて使い物にならない。
ネジは有用なものの、ピント調整がし難
いのと、6本ネジのネジ込み量は都度違う
ため、スリーブが僅かに傾いてしまい、
写野4隅に収差が出てしまう事がある。
これを何とか直したいと、対策方法を探してきた。
要はスリーブが傾くことが無いように、スリーブ周囲をボールベア
リングで支える事が出来れば良いが、そんな部品を入れるような改
造加工はやれない。
上記のスリーブ固定ネジの先端に回転可能なボールが入ったものが
あれば話は簡単だ。ネットで探してみるとネジ先端に金属や樹脂の
ボールの入った「ボールネジ」と云うものが出てきた。このボール
ネジの用途は、傾斜した相手面と点接触で固定するためのもので、
先端のボールは回転しない。
回転するものはないかと更に調べて出てきたのが、右の写真の
ボールプランジャーと言うもの。こちらは本来の用途は装置の位置制御に使うものなのだが、ボールは内部のバネで押さえているため、ネジ締め付け量で荷重の調整ができるようになっている。ボールプランジャーは後端を6角レンチを使って締め付けできるため使い勝手が良い。
Ginji接眼部に適した仕様を調べて早速買ってみた。1個250円程度と高くない。仕様はM4ネジで長さ16mmで、ボール回転は滑らかだ。全周6カ所のネジをボールプランジャーに換えてみた。ネジ込み量を調整して接眼部スリーブはカメラとフィルターホイールの自重でも動かないようにできた。なおかつピントノブ回転でスリーブは動くので理想的な状態になった。