おうし座の代表天体と言えば何と言ってもスバルですが、その隣のヒアデス星団も肉眼で良く見えます。スバルのようなガスが取り巻いている訳でもなくスカスカなのて、星団を撮っても面白みはありません。ただ星団の近くには分子雲があり、中でもハインドの変光星雲など興味深い天体があります。200mレンズでヒアデス星団と近くの分子雲を撮ってみました。
明るめの星の周囲にハローが出てしまい、画像処理でいろいろやってみたものの流石に消せずモヤっとした星像です。分子雲は薄っすらですが、写真中央より右側にある分子雲の中で、やや明るい橙色の星の所にハインドの変光星雲があります。ただ星雲と分かるほどの大きさになっていないため分かり難いです。
左上の橙色の明るい星はアルデバランですが、アルデバランは65光年でヒアデス星団は150光年なので、星団とは関係ない星です。ハインドのある分子雲は580光年先にあり、星団と分子雲もまた直接の関係はありません。
撮影日時 :2016.11.05 PM22:23~ 撮影場所 :愛知県段戸山牧場
SynScan On GPD + ASI120MM + PHD
撮影条件 : ISO1600, 5分×30枚 (計150分)
画像処理 : ステライメージ8、Photoshop CC
<参考:写野と天体位置>