C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ハッブルパレットでM20(三裂星雲)

平野部は晴れ間があっても山は雲に覆われていて、遠征適わずが続く。7/21当夜も薄雲が所々に広がっていても南の空には星は見えたので、ベランダでナローフィルターを使っていて座のM20を撮ってみた。開始して1時間後には雲が広がり始め、結局撮影は1.5時間止りとなった。

画像をレベル補正してチェックした処、薄雲中のものはやはり背景が明るくノイズっぽいが、M20はそこそこ写っていたので画像処理してみることにした。カラーの割り当てをハッブルパレット風にRGBへSⅡ・Hα・OⅢを割り当て、諧調幅を目安の3~4:1:2~3に補正して合成してみた。これで星雲はハッブル風にはなるが、背景側のレベル値をあれこれ変えて組み合わせないと、背景色はまともにならない。カラー合成ソフトのMaxlmDLでは諧調を変更しながらカラー合成できるようであるが、ナロー撮影は時々しかやらないので私は持ち合わせていない。ステライメージでそれぞれの画像をいちいちMin側レベル値をいじって一旦カラー合成し、その後マトリクス色彩補正ツールを使って補正してみた。
M20は青の反射星雲が取り柄ながら、ナローでは薄くしか写らないので冴えないし、
画面一杯に広がるくらいの長焦点で撮らないと星雲構造も描写できないようだ。

f:id:kenwoodyjoy:20190808172718g:plain

撮影日時  : 2017.07.21 PM21:27~ 撮影場所 : ベランダ
機材    :Ginji150 +MPCC (600mm,F4) + Bitran BJ42L
               フィルター  Badaa Hα,OⅢ, SⅡ(半値幅7μm)
               EQ6Pro + QHY5-Ⅱ + PHD
撮影条件  : 各フィルターとも 10分×3枚 (OⅢとSⅡは薄雲あり) 計90分
画像処理  : 上述+Photoshop CC出仕上げ