C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

テレプラスのガタ減らしでの星像

テレプラスのレンズマウントのバネは一端支持の板バネなので、レンズ保持荷重がそもそも低い。バネ端をギュっと押してやるだけでバネ高さは下がるのでガタは出易いが、風景を撮る用途なら問題ないのだろう。このマウントガタを減らすために一端支持バネの開口端側でバネ内に0.1mm銅箔の4枚重ねを入れて調整した。Tリングを付ける時にきつくなく回りかつガタが無い程度になったので、その夜確認の試写をやってみた。先回はGinji反射にMPCCを付けての撮影だったが、テレプラスなしでも4隅に少しコマ収差が出るので、今回はコマ収差のない屈折鏡筒を使った。ただテレプラスを付けると合成F値が11.2となってかなり暗くて淡い天体は無理だ。

おおいぬ座に"冬のアルビレオ"と呼ばれるペア星があって、眼視するとホントに綺麗だが、これを撮ってみるついでにガタ減らしの効果を確認した。4隅のコマ収差は少しあるが先回の星像よりは程度が良くなった。APS-Cサイズではまあまあの4隅星像なので、センササイズの小さいQHY9カメラなら気にならない程度になる。テレプラスとQHY9カメラを繋ぐ市販アダプターはないので如何ともし難い。しかし何とかしたい気になってきた。(^^♪
<4隅星像(APS-C等倍)切出し>

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撮影日時 : 2018.02.21  PM20:51~ 撮影場所 : ベランダ
機材       : FC100 + Kenko1.4倍テレプラス(合成F11.2, 焦点距離1120mm) 
                + LPS-P2(光害カットフィルター) + Canon Kiss X6i
     赤道儀SynScan On GPD + QHY5P(ガイドカメラ) + PHD 
撮影条件 : ISO1600, 1分×3枚
      15枚撮影してガイド流れで3枚しか使えず(@_@)
      SynScanのPolar Alignmentを天の赤道より下の基準星でやると赤緯
      のフラツキが大きくなる(極軸合わせの精度が悪い)。
      短焦点ではそれでも問題ないが、焦点距離1120mmともなるとそうは
      いかないと痛感。
画像処理 : ステライメード8,Photoshop CC