月の高度がまだ低かったため、PHD2のドリフト法支援ツールを使っての極軸合わせをやってみた。最初にSynScanでのPolar alignmentで極軸を合わせた後での再調整なので短時間でケリが着くはずだったが、慣れないせいかかなり時間がかかってしまった。以前はビクセンのGA4で方位と高度で凡そ40分くらいはかかっていたので、慣れてきてもこの程度だろう。長焦点撮影では極軸望遠鏡だけでの極軸精度では不足だ。ドリフト法は確実ながら短時間では済まないので、遠征でやるには時間が勿体ない。別の手を考えよう。
閑話休題、焦点距離800mm+QHY5Pでの満月撮影は6枚モザイクとなるので、モザイク処理が上手く行くのか気になった。案の定Photomergeではおかしな繋ぎ方になった。以前にもPhotomergeでのパノラマ合成は失敗したことがあり、ICEでやり直したことがある。しかしICEで失敗してPhotomergeでうまく行ったこともあり、どちらが優れているとも言えない。今回はICEの方が良かった。
撮影日時 : 2018.03.02 PM22:30~ 撮影場所 : ベランダ
機材 : FC100(F8,800mm) + QHY5P(カメラ)
SynScan On GPD
撮影条件 : シャッタースピード 200μS, Gain 30%, 500枚撮影
画像処理 : AutoStakkertで75%スタックし、RegistaxでWavelet処理
ステライメージでモノクロ化とトリミング
補足)AutoStakkertはフラット補正してのスタック処理がやれるので、センサー
に着いたゴミの影響を除くためフラットも撮影し、ステライメージでの
加算平均コンポジットのフラットデータを作り、補正に使用した。