C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ヘルクレス銀河団

写真には黄色っぽい小さい銀河が沢山写っている。この銀河団は地球から5億光年の彼方なので、銀河の色は赤方偏移を起して黄色っぽいが、宇宙膨張による赤方偏移の影響が自分で撮った写真に現れることに感激した。

ところでこの遠征でセッティングを始めてからファインダーを忘れてきたことに気付いた。幸いもう一台の赤道儀でガイド用に使う改造ファインダーがあり、これで代用することにした。スターアライメントが済めばファインダーを外しても不都合はないと思ったのが、これが間違いだった。ファインダーを外したことで鏡筒バランスが崩れてしまった。もう1台の赤道儀で既に撮影を開始していて、ファインダーを戻すこともできず、撮影はそのまま続行。RAもDECもガイド中の振れは酷くて、更にちょっとした風で酷いオーバーシュートを起し、撮れた画像見ると明るい星の隣にその痕跡がクッキリ。画像処理では丁寧にその痕跡を消す作業でホトホト疲れてしまった。

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撮影日時 : 2018.03.24 AM00:21~ 撮影場所:愛知県茶臼山面の木駐車場
機材       : TS社25cm反射(1000mm, F4)+MPCC+QHY9カメラ
     EQ6Pro + QHY5-Ⅱ(オフアキガイド) + PHD2
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃, gain 11, offset 112
               L:10分×8枚, RGB:各10分×2枚, 総露光時間 140分
                 L画像は14枚撮影し星飛び痕跡大で6枚没 (*´Д`)
画像処理 : ステライメージ8,Photoshop CC
     RGB画像でも星飛び痕跡はあったが没にできないため、Photoshop
     RGB画像の星の痕跡を消してからLRGB合成。