C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おとめ座の銀河 NGC4536,4527

春の星座での銀河撮影も終盤になってきた。予報では少し風がありそだったので先日に続いて屈折鏡筒を使ったが、面の木は穏やかでそよ風程度。平日なので撮影に来る人は少ないだろうと思いきや、5月最後の撮影チャンスと言う事で結構な車の台数だった

この夜は隣のYさんと双眼鏡での観望を楽しんだが、双眼鏡でも星雲が結構見えるのには驚いた。M8やM16,17は直ぐそれと分かり、北アメリカのフロリダ半島や網状の東側が何とか分かる。それと球状星団も思いの外良く見えた。
写真の2つの銀河はいずれも4900万光年の距離にあり、おとめ座銀河団から伸びたグループに属すようだ。色の違いが歴然としているが、左の青っぽい銀河NGC4536は星が一気に沢山生まれているスターバースト銀河だそうで、確かに渦巻き腕やバルジ(銀河の中心の明るい部分)近傍も青色が強い。右側のNGC4527は暗黒帯がバルジやディスクに沢山あるため橙色が強い。この銀河の星生成は緩慢だそうだ。

f:id:kenwoodyjoy:20190806134826g:plain

撮影日時 : 2018.05.14 PM21:30~ 撮影場所 : 愛知県茶臼山面の木
機材       : FC125(F8,1000mm) + QHY9カメラ + Optlong LRGBフィルター
     フィルター制御 FireCapture
     EQ6Pro + ASI120MM + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度 -20
     L : 10分×12枚、RGB : 2倍ビニング 各5分×3枚 総露光時間 165分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC