C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

QHY9をAPTで使うには

APT(Astro Photography Tool)を使ってQHY9カメラで撮影するにも、ゲインとオフセットがどうにも設定できず困っていたが、やっとできるようになった。他の方も多分同様な目に遭っているのではないか。APTフォーラムで開発者に質問してもズバッとした回答はなくて、自分であれこれ試すしかないのでなかなか正解に辿り着けなかった。
結論はAPTでスイッチポンでの全自動撮影はできない。EZCAPとさして変わらないのだが、ゲインとオフセットの設定が、EZCAPでは画面内の小さなスライダーを動かして行うので老眼では辛い作業だが、APTではAscomドライバを呼び出して設定(内容は選択)するので、設定操作がかなり楽になる。以下はAPT設定Settingで必要なことと間違いやすいことを記しておく。
①ゲインコントロールのために下図赤線のManage gainにチェックを入れておく。
チェックなしだとゲインは出鱈目になる。
イメージ 1

②ゲインとオフセットの設定はAscom QHYCCD Cameraドライバで行う。
イメージ 2
ドライバの呼び出しは 画面右の
Camera タブの最下端にある
"Settings..."をクリックして
Ascom カメラドライバを表示
させる。






③Ascom カメラ ドライバ (下図)
 CameraはQHY9を選択、下のGain/Offset SettingでPresetに適当な名前を付け
 ゲインとオフセットを登録しておく。
 撮影条件のビニングは都度どのビニングかを選択する。
 ゲインを変えた撮影で自動化できない要因だが、APTは対処の意思なし。
イメージ 3





















 
◆間違い易いドライバ(下図)
イメージ 4
Ascom QHY9 Cameraの名称に惑わされて正解に辿り着けない要因だった。
 このドライバでゲインやオフセットを設定しても何も動作しない。
MaxlmDl か Nebulosity向けのドラ
イバなのか??





















◆誤解し易い設定項目
下図はSettingにあるFilter wheelでの設定内容で、ユーザマニュアルではフィルター毎のゲイン設定をここでやれる、と書いてある。その点は良いがカメラのオフセット設定はここではできない。下図のOffsetと書いてある項目はカメラのオフセットではなく、フォーカーサーのこと。フィルター毎でのピント位置を設定するためのもので、これがややこしい。
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