結論はAPTでスイッチポンでの全自動撮影はできない。EZCAPとさして変わらないのだが、ゲインとオフセットの設定が、EZCAPでは画面内の小さなスライダーを動かして行うので老眼では辛い作業だが、APTではAscomドライバを呼び出して設定(内容は選択)するので、設定操作がかなり楽になる。以下はAPT設定Settingで必要なことと間違いやすいことを記しておく。
①ゲインコントロールのために下図赤線のManage gainにチェックを入れておく。
チェックなしだとゲインは出鱈目になる。
②ゲインとオフセットの設定はAscom QHYCCD Cameraドライバで行う。
ドライバの呼び出しは 画面右の
Camera タブの最下端にある
"Settings..."をクリックして
Ascom カメラドライバを表示
させる。
③Ascom カメラ ドライバ (下図)
CameraはQHY9を選択、下のGain/Offset SettingでPresetに適当な名前を付け
ゲインとオフセットを登録しておく。
撮影条件のビニングは都度どのビニングかを選択する。
ゲインを変えた撮影で自動化できない要因だが、APTは対処の意思なし。
◆間違い易いドライバ(下図)
Ascom QHY9 Cameraの名称に惑わされて正解に辿り着けない要因だった。
このドライバでゲインやオフセットを設定しても何も動作しない。
MaxlmDl か Nebulosity向けのドラ
イバなのか??
◆誤解し易い設定項目
下図はSettingにあるFilter wheelでの設定内容で、ユーザマニュアルではフィルター毎のゲイン設定をここでやれる、と書いてある。その点は良いがカメラのオフセット設定はここではできない。下図のOffsetと書いてある項目はカメラのオフセットではなく、フォーカーサーのこと。フィルター毎でのピント位置を設定するためのもので、これがややこしい。