C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

エリダヌス座の銀河NGC1532

下の写真のNGC1532銀河はエリダヌス座の真ん中辺にあり、当地での南中高度は21度と結構低空にある。準備にモタついて南中ちょい前から撮影を始めたが、2時間弱で望遠鏡はもう少しで水平になるくらいだ。低空なのでクっキリ写し出すのは難しいと分かっていたが、ピントをビシッと合わせてもまるでピンボケだ。F8望遠鏡を使った上にRGB撮影はビニングを間違えて露光不足になり、余計に不鮮明写真になってしまった。このNGC1532は大きい銀河で、写真の下の方に伸びている薄っすらの影はノイズではなく銀河腕だ。DSS画像からカメラを選択したが、これほど大きいなら写野サイズの大きいカメラの方が良く、ピンボケも薄まったに違いない。
直ぐ上に見える小さな銀河NGC1531は親銀河NGC1532と重力相互作用中とかで、写真ではモヤっとしていて分かり難いが、親銀河の右下の銀河腕が持ち上がっている。子銀河が今にもぶつかりそうな気配だが、Simbadに出ていた距離データで見ると、子銀河は親銀河の手前方向に5.04 Mpc(≒1600万光年)も離れていて、とてもぶつかりそうにない。しかし親子間で1600万後年も離れているというので距離データは怪しい気がする。

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撮影日時 : 2020.01.21 PM21:50~ 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : FC125(F8,1000mm) + LPS-P2光害カットフィルター + QHY178MMカメラ + Baaderフィルター
   EQ6Pro + ASI120MM + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃
                 L: 1bin 10分×7枚、RGB :1bin 各5分×3枚 総露光時間115分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC