C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

エリダヌス座の銀河 NGC1531,1532

大きな銀河がNGC1532、近くの小さな銀河がNGC1531でNGC1532の周囲を回る関係にある。くっ付きそうなくらいに近いので、1532の腕はねじ曲がっている。銀河中心に近い所は色が鮮やかだ。
この銀河は南中高度が22度と低く、空の状態と光害の影響が顕著に出るため、画像処理ではいつも背景の補正で手間取る。今回も背景処理でGraXpertを使って見たが、補正結果は良くなかった。まだら模様が強く出てむしろ悪化した感じだ。強い光害カブリの影響が原因ではないかと推測し、WBPPインテグレーション以降での処理の仕方でどうなるか手順を変えて比較してみた。
比較した処理手順とその結果は
①LRGB各画像をGraXpertで背景処理→ RGB合成     => 顕著なまだら模様発生 (発端となった処理)
②各画像をABEでカブリ除去→GraXpertで背景補正→RGB合成 => まだら模様は薄っすらでOKレベル
③各画像をABEでカブリ除去→RGB合成(GraXpert不使用) => まだら模様無いが、カブリ補正不足
と言うように、やはり強烈カブリのある画像だと、一旦ABEで1次元カブリは補正しておくことが良いと分かった。

撮影日時 : 2022.12.18 PM22:00~ 撮影場所 : 旭高原元気村
機材 : Ginji150 + MPCCコマコレ + QHY178Mカメラ + ZWO LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI120 miniガイドカメラ + PHD2(APT撮影)
撮影条件 : -15℃, L :1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間 150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC