C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ASI174Miniを銀河撮影に使えないかのテスト

先日オフアキガイドカメラ用に購入したASI174Miniを、銀河撮影に使えないか調べてみた。昨年QHY178Mを間違って非冷却で撮影したことがあり、ダーク補正した所問題なく使えた事があり、ASI174Miniも同様にやれるのではないかと。
ただ長時間露光撮影で設定するゲインやオフセット値は分かっていないので、どの程度が許容範囲かまず調べてみた。調べ方はゲインを振って3分露光し、階調Max値がどの程度かを見ると言う単純な方法で、オフセットは取敢えず200で固定し、ゲインを10~200で振って3分露光した(撮影対象はM100銀河)。
結果
下の写真のように全体にダークノイズはあるが、問題は画像右側のアンプノイズだ。淡い対象は埋もれてしまいそうだ。ゲインが上がると銀河の写りも良くはなるが、中心の星の輝度Max値を測定したところ、50以上では既に飽和した数値となった。写真中の青地や赤地中の数値は星中央のステライメージのピクセル情報値で赤地は飽和している状態を示す。飽和抑制上からゲインはザックリ50以下にはなりそうだ。撮影対象の明るさや鏡筒F値で適正ゲイン値は違うので、更に調べるしかない。

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次にゲイン10と50の画像をダーク補正+ホット/クールピクセル除去をやってみた。ノイズは結構補正できているものの、右端では過補正になってしまった。!! 
何でじゃろ??  思い当たるのは機材片付けのため、ダーク撮影の時にカメラを鏡筒から外してベランダ床に置いた事だ。 Fitsデータにはセンサ温度も記録されるので比較してみた所、床置きにして温度が上がっていた!!  2~3degの差でこれほど違うのかと思えるが、カメラを鏡筒に付けておくとアイピースホルダーがカメラに接している事でセンサの温度が上がり難いようだ。この点はもう一度確かめる必要がありそうだ。

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