C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おとめ座銀河 M88とNGC4548,NGC4571

写真右の銀河M88はおとめ座銀河団の中心に向かって突進中だと言う。この高速移動によって先回紹介したラム圧効果で、M88の外縁では物質剥ぎ取りが起こり始めているとWikiには書いてあったが、レモン山大望遠鏡による写真を見てもどこ? と言うほどだ。一方写真中央の銀河NGC4548は貧血銀河との別称があって星の材料となる水素ガスが少ないのだそうだが、物質剥ぎ取りでそうなったのかは分からない。ところが写真左の薄い冴えない銀河NGC4571はラム圧効果で星生成は止まった元気のない銀河になってしまったとある。となると、おとめ座銀河団の銀河たちは大なり小なり、ラム圧での銀河物質剥ぎ取りが進むようだ。天の川銀河を含む局所銀河群は今の所、星間ガスのないボイド領域を移動中(M87方面へ)で剥ぎ取りは起きていないらしい。

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撮影日時 : 2020.03.21 AM00:15~ 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場
機材 : FC100(F8, 800mm) + Canon KissX6i(HEUIB)
          SynScan On GPD + QHY5-ii + PHD1(APTディザリング)
撮影条件 : ISO3200, 5分×24枚 総露光時間120分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC