C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おうし座 分子雲 LDN1495

おうし座分子雲LDN1495は分子雲の中でも撮り易い部類になるが、撮り始めて1時間で雲に阻まれ、敢無くStopとなった。後日に続けて撮ろうと考えていたが、その機会が無いので1時間露光での画像処理をやってみた。こういう露光不足ネタでの画像処理でカギになるのはノイズ処理だ。
PixInsightでの処理では今まではMLTで間に合ってた点はあるが、改めてツールを見ていくとノイズ処理だけでも6つもあった。①Multiscale Linear Transform(MLT)、②Multiscale Median Transform、③Atrous Wavelet Transform、④TGVDenoise、⑤ACDNR(Adaptive Contrast-Driven NoiseReduction)、⑥GREYCstoration。さてさてどれが良いのやらだ。そこで6つのツールでどうなのか一通りやってみたが、弱めの処理から強烈処理、星周囲の保護やそうでないもの、ちょい試しでは何だか訳が分からない。今回はちょっと強めの処理ながら星ボケが少ないAtrous Wavelet Transformを使ってみた。分子雲の濃い黒い部分のザラザラ感は薄れて、星はボケボケにならず悪くない。他のツールはどうなのかまたまた試すのが楽しくなった。

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撮影日時 : 2021.02.06 PM21:30~ 撮影場所 ; 茶臼山面の木駐車場
機材 : Ginji150+MPCC+D5100(LPS-D1),
          SynScan On GPD + ASI120MM(ガイドカメラ)+ PHD2
撮影条件, ISO3200, 6分×10枚 総露光時間 60分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC