C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

便利なスクリプトPSF Image Creator

DeconvolutionではPSFデータ作成とlocal support用星マスク作成は必須なのだが、この2つを作るのに手間がかかる上に、特に星マスク作成はネット情報見てやってもなかなか上手く作れない。熟練が要りそうでウンザリしてきたが、と或る処理方法を調べようとForumを見ていたら、たまたま「PSFを作るスクリプトを作ったぞ!!」の記事を見つけた。どれどれとそのサイトにお邪魔すると、PixInsight用の便利なスクリプトがいろいろ並んでいる。これらはPixInsightに内蔵されているものと違って、個人が作って公開しているものだ。早速Deconvolution処理に欠かせないPSFイメージ作成とlocal support用の星マスク作成スクリプトファイルをダウンロードして使って見た。

右の画像はPSF Image Createrと言う
ツールで必要な設定をしてボタンを押せば2分程度でPSF画像が完成した。何と手作業PSF作成の1/10の時間だ。画像によって星の数は違うので、星の数の少ない画像なら感度を上げれば問題ない。次に星マスク作成スクリプトはDeconvolution用にマッチした処理で星マスクができてくるので、こちらも作成時間は一挙に1/10以下となった。ただ輝星は含まれないため、輝星用マスクを自分で作ってこの星マスク画像とドッキングしないといけないが、その程度の手間はどうってことない。

下の銀河写真は、さんかく座の銀河NGC672+IC1727は2年前に撮影したもので、LRGBの各画像はステライメージでコンポジットした画像を使った。そのLRGB単体画像に対してDeconvolutionを実行して星をスリムにはできたが、LRGB合成してストレッチすると星は元のサイズに戻ってしまった。何じゃ!! なのだが、星をマスクしてのストレッチなら良いかと云うとそれほど単純ではない。星周囲の光芒の輝度はグンと上がって星をマスクした星本体の輝度が上がらない星リングが出来上がる。ならばストレッチ後のDeconvolutionでとやってみたが、リンギングが目立つ上に星はちっともスリムにならない。さてどうしたものか・・・
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