C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

Xagylフィルターホイール分解

今まで使っていたXagylフィルターホイールが先月故障してしまった。原因は明確ではなく、外部電源USBハブへの電源供給に使っていたDC/DCコンバータの故障が影響している事しか分からない。カメラがBitranの時には問題なかったものの、QHYカメラ(CCD,CMOS)を使うとバスパワーUSBハブではカメラの動作が不安定になり、PCから電圧不足の警告が出た。そのため12Vバッテリを外部電源にしたUSBハブに換えたが、安物DC/DCコンバータの故障の時に高電流・電圧が起こったのかもしれない。
ではフィルターホイールの制御部はどんな 
状態かと分解して見てみた。
右の写真は蓋を外したフィルターホイール
の内部で(フィルターは既に外した状態)、
小さい基盤と小さなDCモータが見える。
フィルターを固定する円盤(カルーセル)に
はネジで固定された小さな部品が、フィル
ターと同数配置されているが、これは磁石
で磁界の方向がひとつだけ違っている。
ルーセルの位置の基準になっているよう
だ。



基盤を固定するネジを外し、回路部品が見 
えるようにひっくり返したのが右の写真。
部品が溶けたとか膨張とかは無く、見た目
では異常は無いように見える。
部品表面に刻印された型式を元にWebで
調べた結果、主に4つの部品で構成されてい
て、ホールICの出力を検知して、マイコン
で位置制御(電圧レギュレータ経由でDCモー
タをコントロール)と単純だ。ホールICの2個
使いは回転制御では至って普通のようだ。
マイコンとレギュレータの絶対最大定格の
電圧は12V以上と大きいが、ホールICは7Vと小さく、過電圧等でホールICの出力特性がおかしくなったのではないかと推測した。

ホールICを新品に交換すれば直るのではないかと、製造元のXagylへホールICの型式を教えてくれとメールを送ってみた。しかしXagylからは何の応答も無く、教えてくれる気は無いようだ。ホールICの表面刻印は「2K」とありネットで探してみたが、10年前の部品なのでそれらしいものは見つからない。ホールICは2個とも同じ型式なので、仕様が分かれば代替品を探せるに違いないが、電子回路/制御の知識は無いのでギブアップとなった。